ネック:セドロ指 板:エボニー塗 装:ラッカー糸 巻:フステーロ 弦 高:1弦 2.6mm/6弦 3.6mm〔製作家情報〕1951年スペイン、マドリッド生まれ。父フェリシアーノ・バジョン(1922~1997)は同地の名工サントス・エルナンデスの妻マティルデの姪エスペランサと結婚し、その縁からサントスが亡くなった後、一時的に工房を手伝っていたマルセロ・バルベロ1世のあとを引き継いで<Viuda de Santos Hernandez>ラベルでサントスギターを製作することとなる。マティルデが1955年にこの世を去ると、フェリシアーノはサントスの工房を正式に受け継ぎ、その後1997年に亡くなるまで息子サントス・バジョンと共同で製作を続けます。サントス・バジョンは18歳の頃よりこの工房に入り父の弟子となり、偉大な叔父サントスが残した工具を使い、そのギターを仔細に研究しながら技術を磨いてゆくことになります。父の死後も同工房にて製作を続けましたが、現在は工房を閉鎖。伝統ある工房はホセ・ルイス・ロマニリョスの尽力によりシグエンサのギター博物館に移設されています。〔楽器情報〕1987年製。父フェリシアーノを経由して偉大なる叔父サントス・エルナンデスに大きな影響を受けた彼ですが、父同様にそこに自身の個性を盛り込み、ひと味違った魅力を備えた、愛すべきギターとなっています。表面板にはサウンドホール下のハーモニックバーよりまっすぐ平行に胴底へと伸びる7本の力木が配され、それをボディ下部にてハの字型の力木が受けとめる配置。また一番高音側の力木からは斜め外側に枝分かれして伸びてゆくように短い2本の力木が配置されています。レゾナンス(ウルフトーン)はA#で設定。レゾナンスは高めなものの、響きは柔らかく適度の重厚さがあり、華やかさよりもむしろ滋味を感じさせるギター。表面板を中心に傷等有りますが年代考慮すると良好な状態です。ネックやや順反りの傾向が有りますが、弦高は弾き易く調整され、演奏には問題無い状態です。
下の写真をクリックすると拡大して表示します
ネック:セドロ
指 板:エボニー
塗 装:ラッカー
糸 巻:フステーロ
弦 高:1弦 2.6mm/6弦 3.6mm
〔製作家情報〕
1951年スペイン、マドリッド生まれ。父フェリシアーノ・バジョン(1922~1997)は同地の名工サントス・エルナンデスの妻マティルデの姪エスペランサと結婚し、その縁からサントスが亡くなった後、一時的に工房を手伝っていたマルセロ・バルベロ1世のあとを引き継いで<Viuda de Santos Hernandez>ラベルでサントスギターを製作することとなる。マティルデが1955年にこの世を去ると、フェリシアーノはサントスの工房を正式に受け継ぎ、その後1997年に亡くなるまで息子サントス・バジョンと共同で製作を続けます。
サントス・バジョンは18歳の頃よりこの工房に入り父の弟子となり、偉大な叔父サントスが残した工具を使い、そのギターを仔細に研究しながら技術を磨いてゆくことになります。父の死後も同工房にて製作を続けましたが、現在は工房を閉鎖。伝統ある工房はホセ・ルイス・ロマニリョスの尽力によりシグエンサのギター博物館に移設されています。
〔楽器情報〕
1987年製。父フェリシアーノを経由して偉大なる叔父サントス・エルナンデスに大きな影響を受けた彼ですが、父同様にそこに自身の個性を盛り込み、ひと味違った魅力を備えた、愛すべきギターとなっています。表面板にはサウンドホール下のハーモニックバーよりまっすぐ平行に胴底へと伸びる7本の力木が配され、それをボディ下部にてハの字型の力木が受けとめる配置。また一番高音側の力木からは斜め外側に枝分かれして伸びてゆくように短い2本の力木が配置されています。レゾナンス(ウルフトーン)はA#で設定。レゾナンスは高めなものの、響きは柔らかく適度の重厚さがあり、華やかさよりもむしろ滋味を感じさせるギター。
表面板を中心に傷等有りますが年代考慮すると良好な状態です。ネックやや順反りの傾向が有りますが、弦高は弾き易く調整され、演奏には問題無い状態です。