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栗山 大輔 Daisuke Kuriyama
New Arrival
〔商品情報〕
| 楽器名 | 栗山 大輔 Daisuke Kuriyama |
| カテゴリ | 国産クラシック 新作 |
| 品番/モデル | 100号 トーレスモデル No.129 |
| 弦 長 | 650mm |
| 国 | 日本 Japan |
| 製作年 | 2026年 |
| 表 板 | 松 Solid Spruce |
| 裏 板 | メイプル Solid Maple |
| 程 度※ | 10 |
| 定 価 | 1,100,000 円 |
| 販売価格(税込) | 1,045,000 円 |
| 付属品 | ケース無し |
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ネック:セドロ
指 板:エボニー
塗 装:表板 セラック
:横裏板 セラック
糸 巻:ゴトー
弦 高:1弦 3.0mm / 6弦 4.2mm
〔製作家情報〕
栗山大輔 Daisuke Kuriyama 1981年生まれ。東京造形大学在学中に独学でギター製作を始めます。卒業後の2003年大手楽器店に入社し修理部門として10年以上従事し、そこで多くの国内外の名器を実地に研究する機会を得たことが、現在の彼の類まれなバランス感覚に支えられた音色への感性を育んだと言えるでしょう。在籍中に製作家の尾野薫を紹介され、2010年より尾野氏の工房にて直接指導を受けるようになります。その後独立し年間6~8本程のペースで極めて精緻な造作による上質なギターを製作。トーレス、ドミンゴ・エステソ、マルセロ・バルベロ1世モデル等のスペインの伝統工法に立脚した彼の楽器はどれも古き良きスパニッシュギターの味わいと響きが素直に体現されており、現在多くのジャンルのユーザーに愛されるブランドとなっています。
2020年にはフランスの出版社Camino Verde刊 Orfeo Magazine No.15で彼のインタビューと楽器が紹介されました。
オルフェオマガジン「日本の製作家」特集掲載号 オンラインショップ商品ページはこちら
オルフェオ取材同行記 栗山大輔、清水優一、禰寝碧海編はこちら
〔楽器情報〕
栗山大輔製作 100号トーレスモデル 2026年製 No.129 新作です。近年の氏の仕事は誠に瞠目すべきもので、製作スタンスとしては変わらずにスペイン伝統工法とその音響をベースとした名工たちへのオマージュモデルをラインナップしていますが、それらの本質的な部分(特に音響における)を原理的に抽出し、非常な解像度で洗練させ、そして一個の充実した表現楽器として作り上げてしまう、その感性と技術の統合が最高度に達していると言えるものとなっています。
本器トーレスモデルはその証左ともなる充実した、魅力的な一本となっています。1864年製のオリジナルトーレスに準拠し、その力木設計や外観における意匠、ボディテンプレートなどは顕著にそれを受け継ぎつつ、ここに栗山氏ならではの、一旦すべてを解体し再構築したようなフレッシュな感覚が隅々まで行き渡っており、なんとも清新な楽器に仕上がっています。
まずは外観の、トーレス的としか言いようのない佇まいが素晴らしい。表面板の松と立体的な木目のフレイムメイプルの横裏板との対照による強い存在感、そこに薄緑、赤、黒を基調としたロゼッタやパーフリングなどの意匠を大胆さと抑制のぎりぎりのところで全体にちりばめて豪華さを演出、さらに裏板のセンターにはあのFE08 La Guitarra Cumbre を想起させる雷文模様をあしらっています。工芸品レベルの細工の精緻さも見事。特に薄緑による矢羽根模様は洒脱なアクセントとなっており、薄緑そのものの色味も実にセンスが良く、特別な味わいを外観全体に付与しています。
トーレスは何よりもギターという楽器における音の完璧なバランスを希求した人で、ここではその「自然な」響きを聴くことができます。彼の後に主にマヌエル・ラミレスらによってギターは一つの個体の中に異なるアスペクトを同時に有する楽器へとその時代性を反映して変化してゆきますが、トーレスにおけるギターはあくまでも一つの声を発する楽器として作られており、それゆえに親密で力強くそしてロマンティックであると言えます。そして指先にまとわりつくような発音とその跳ねるような音、タッチと一体になったかのような表情の変化、その深さなどもトーレスの機能的な特徴であり、ここではそれらがすべて円満に備わっています。加えて本器ではメイプルならではのさらっとした感触の音像と栗山氏ならではの明朗さとの相性も良く、音色の面でも非常に魅力的な一本に仕上がっています。
表面板の力木配置はサウンドホール上側(ネック側)に長短2本、下側(ブリッジ側)に1本のハーモニックバー(このバーには高音側と低音側それぞれに高さ3mmほどで長さは7cmほどにもなる長い開口部が設けられています)、サウンドホールの高音側と低音側にはにはそれぞれ一本ずつの短い力木が近接する横板のカーブに沿うように設置されています。サウンドホール周りにはちょうどロゼッタと同じ面積をカバーするように薄い補強板が同心円状に貼られていますが、先述の下側ハーモニックバー開口部分をそのまま円周に沿ってくぐり抜け、開口部分の端のところでストップしているという珍しい形状。ボディ下部は7本の左右対称の扇状力木と、これらの下端をボトム部で受け止めるようにV字型に配置された2本クロージングバー。7本の扇状力木のうち両横板に近接した各2本の計4本はその上端を先述のハーモニックバー開口部をくぐり抜けてサウンドホール周りの補強プレートまで延伸しています。レゾナンスはF#の少し上に設定されています。
全体はセラックニスによる少し飴色がかった味わい深い仕上げで、楽器にふさわしい気品を与えています。ネックは普通の厚みのDシェイプ、弦高値は3.0/4.2mm(1弦/6弦 12フレット)でサドル余剰は1.5~2.0mmあります。糸巻はGotoh製のカスタムモデルを装着。重量は1.40㎏。