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ヤマハ YAMAHA
ネック:マホガニー
指 板:エボニー
塗 装:ポリウレタン
糸 巻:オリジナル(ヤマハ)
弦 高:1弦 2.6mm/6弦 3.1mm
[製作家情報]
総合楽器メーカーとして世界最大規模を誇り、楽器製作と音楽事業だけでも圧倒的なシェアを誇るヤマハ(1887年 静岡県 浜松市に創業)は、クラシックギターの普及にも早くから取り組んでいました。1960年代にクラシックギターの需要が世界的に高まりを見せ、国内でのクラシックギターの市場を活性化するべくヤマハは1966年にギター研究科を新設し手工ギターの研究開発に着手します。そして翌年には当時スペイン、グラナダのメンター的存在となっていた製作家のエドゥアルド・フェレールを招きスペイン伝統工法の指導を受け、更に1973年にはマヌエル・エルナンデス(エルナンデス・イ・アグアド)を招聘し技術指導を受けています。これらの集中研修の結果生まれたのがグランドコンサート(GC)シリーズで、これは現在に至るまでヤマハクラシックモデルのハイスペックシリーズとして内容を変えながら継続しています。
[楽器情報]
加藤敏郎1978年製、YAMAHA グランドコンサートシリーズのGC20S #2709 Used 良品の入荷です。1967年から始まるGCシリーズはマヌエル・エルナンデスの直接の指導を受けた江崎秀行や加藤俊郎らによる1974年発売のエポックメイキングなGC30(A、B、Cを別々の職人が担当)でYAMAHAのクラシックラインの確固たる土台を築き上げますが、当時の空前のブームやスペイン製(「本場のギター」という売り文句とともに)への需要の高まりに対するこのブランドの対応力はすさまじく、充実したラインナップを世に出してゆきます。本作GC20Sは横裏板に中南米ローズウッドを使用したハイスペックなモデルで、ブラジリアン・ローズウッドを使用したGC30に次ぐハイスペックモデルとして人気を博しました。
フォトジェニックな板目の横裏板に赤茶のセダーを表面板に、さらに全体を引き締めるイエローを基調としたバタフライの意匠がロゼッタやパーフリングにあしらわれた外観は豪奢で、いかにもラミレス系のマドリッドスクールを想起させる迫力があります。音も同様で、やや硬めの音像ですがたっぷりとエコーを伴って力強く鳴り、表情の変化もしっかりとあるところなど、作り手のスペインへの実直なリスペクトを感じさせる佳品となっています。タッチに対する反応も良く、ふくらみのある響きとも相まって弾き手は心地よく感じます。
表面板内部構造はサウンドホール上側(ネック側)に1本、下側(ブリッジ側)に2本のハーモニックバー、そしてその下側バーの中央から高音側横板に向かって斜めに下りてゆくように配置されたトレブルバー、扇状力木は計6本がセンターに配置された1本を境にして高音側に2本、低音側に3本があまり角度をつけず平行に近い形で設置されています。そして駒板の位置にはほぼ横幅いっぱいに薄いパッチ補強板が貼られているという構造で、エルナンデス・イ・アグアド的配置の影響がやはり見て取れます。レゾナンスはG#の少し上に設定されています。
割れなどの大きな修理履歴はありません。表面板の高音側は弾きキズや細かな打痕等やや多く見られますが年代相応のレベル、横裏板は衣服等による細かな摩擦跡がありますが外観を損ねるものではありません。ネックヒール部分や横板のボトム部接合部分などに塗装の割れや浮きなどが見られますが、現状で使用や状態に影響はありません。ネックはほんの少し順反りですが許容範囲内、フレットは摩耗なく良好な状態です。ネックシェイプは角の取れた薄めのDシェイプ。糸巻はYAMAHAオリジナルのものを装着しており、現時点で機能的な問題はありません(ピッチは40mm仕様)。
〔商品情報〕
楽器名
ヤマハ YAMAHA
カテゴリ
国産クラシック 中古
品番/モデル
GC-20S ♯2709
弦 長
660mm
国
日本 Japan
製作年
1978年
表 板
杉単板 Ceder
裏 板
中南米ローズウッド Solid South American Rosewood
程 度※
7
定 価
時価
販売価格(税込)
264,000 円
付属品
ハードケース
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国産クラシック 中古
庄司 清英 Kiyohide Shoji
中村 玄太 Genta Nakamura
桜井 正毅 Masaki Sakurai
ヤマハ YAMAHA
桜井・河野 Sakurai Kohno
桜井 正毅 Masaki Sakurai
尾野 薫 Kaoru Ono
辻 渡 Wataru Tsuji
クライナーバッハ(小川政博)
横尾 真人 Mahito Yokoo
桜井 正毅 Masaki Sakurai
ヤマハ YAMAHA
中山 修 Osamu Nakayama
中山 修 Osamu Nakayama
佐藤 忠夫 Tadao Sato
ヤマハ YAMAHA
●
廣川 憲二 Kenji Hirokawa
三浦 隆志 Takashi Miura
桜井・河野 Sakurai Kohno
茶位 幸信 Yukinobu Chai
アストリアス ASTURIAS
茶位 幸秀 Yukihide Chai
黒澤 哲郎 Tetsuo Kurosawa
ヤマハ YAMAHA GC-7
寺町 誠 Makoto Teramachi
※程度
10
新作
9
新品同様の美品
8
年代から見て状態が良い
7
年代から見て標準に近い状態
6
状態は少し劣るが演奏性は良い
5
状態は劣るが演奏上の問題は無い
4以下演奏性に問題がある楽器は、販売いたしません
指 板:エボニー
塗 装:ポリウレタン
糸 巻:オリジナル(ヤマハ)
弦 高:1弦 2.6mm/6弦 3.1mm
[製作家情報]
総合楽器メーカーとして世界最大規模を誇り、楽器製作と音楽事業だけでも圧倒的なシェアを誇るヤマハ(1887年 静岡県 浜松市に創業)は、クラシックギターの普及にも早くから取り組んでいました。1960年代にクラシックギターの需要が世界的に高まりを見せ、国内でのクラシックギターの市場を活性化するべくヤマハは1966年にギター研究科を新設し手工ギターの研究開発に着手します。そして翌年には当時スペイン、グラナダのメンター的存在となっていた製作家のエドゥアルド・フェレールを招きスペイン伝統工法の指導を受け、更に1973年にはマヌエル・エルナンデス(エルナンデス・イ・アグアド)を招聘し技術指導を受けています。これらの集中研修の結果生まれたのがグランドコンサート(GC)シリーズで、これは現在に至るまでヤマハクラシックモデルのハイスペックシリーズとして内容を変えながら継続しています。
[楽器情報]
加藤敏郎1978年製、YAMAHA グランドコンサートシリーズのGC20S #2709 Used 良品の入荷です。1967年から始まるGCシリーズはマヌエル・エルナンデスの直接の指導を受けた江崎秀行や加藤俊郎らによる1974年発売のエポックメイキングなGC30(A、B、Cを別々の職人が担当)でYAMAHAのクラシックラインの確固たる土台を築き上げますが、当時の空前のブームやスペイン製(「本場のギター」という売り文句とともに)への需要の高まりに対するこのブランドの対応力はすさまじく、充実したラインナップを世に出してゆきます。本作GC20Sは横裏板に中南米ローズウッドを使用したハイスペックなモデルで、ブラジリアン・ローズウッドを使用したGC30に次ぐハイスペックモデルとして人気を博しました。
フォトジェニックな板目の横裏板に赤茶のセダーを表面板に、さらに全体を引き締めるイエローを基調としたバタフライの意匠がロゼッタやパーフリングにあしらわれた外観は豪奢で、いかにもラミレス系のマドリッドスクールを想起させる迫力があります。音も同様で、やや硬めの音像ですがたっぷりとエコーを伴って力強く鳴り、表情の変化もしっかりとあるところなど、作り手のスペインへの実直なリスペクトを感じさせる佳品となっています。タッチに対する反応も良く、ふくらみのある響きとも相まって弾き手は心地よく感じます。
表面板内部構造はサウンドホール上側(ネック側)に1本、下側(ブリッジ側)に2本のハーモニックバー、そしてその下側バーの中央から高音側横板に向かって斜めに下りてゆくように配置されたトレブルバー、扇状力木は計6本がセンターに配置された1本を境にして高音側に2本、低音側に3本があまり角度をつけず平行に近い形で設置されています。そして駒板の位置にはほぼ横幅いっぱいに薄いパッチ補強板が貼られているという構造で、エルナンデス・イ・アグアド的配置の影響がやはり見て取れます。レゾナンスはG#の少し上に設定されています。
割れなどの大きな修理履歴はありません。表面板の高音側は弾きキズや細かな打痕等やや多く見られますが年代相応のレベル、横裏板は衣服等による細かな摩擦跡がありますが外観を損ねるものではありません。ネックヒール部分や横板のボトム部接合部分などに塗装の割れや浮きなどが見られますが、現状で使用や状態に影響はありません。ネックはほんの少し順反りですが許容範囲内、フレットは摩耗なく良好な状態です。ネックシェイプは角の取れた薄めのDシェイプ。糸巻はYAMAHAオリジナルのものを装着しており、現時点で機能的な問題はありません(ピッチは40mm仕様)。