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佐藤 忠夫 Tadao Sato



ネック:セドロ
指 板:エボニー
塗 装:セラック
糸 巻:ゴトー
弦 高:1弦 3.0mm/6弦 4.0mm

[製作家情報]
1940年徳島県生まれ。クラシックギター演奏を溝渕溝五郎に師事。千葉大学薬学部卒業後に大塚製薬に入社。カンザス大学、フロリダ大学にも留学した。2000年徳島ギター協会に入会。川竹道夫氏にギター演奏を学び、同時にギター製作部に入門。同年自身の作による第1号を完成させ、その後も限られた本数ながらコンスタントに製作を継続。トーレスを基本としたトラディショナルな工法で、セラックニス仕上げの素朴な音色と作風です。また翻訳業でも、クラシックギター製作における最重要の研究書である「アントニオ・デ・トーレス:ギター製作家-その生涯と作品」(ホセ・ルイス・ロマニリョス著)、「ラミレスが語る ギターの世界」(ホセ・ラミレス三世著)の共同翻訳者として出版しています。

[楽器情報]
佐藤忠夫製作 のNo.56 松・キルテッドメイプル仕様 Usedの入荷です。「Classic &Flamenco」とラベルには印字されていますが純粋なクラシックモデルと言ってよいでしょう。ヘッドやボディシェイプ、内部の力木配置などアントニオ・デ・トーレスに準拠した仕様となっています。表面板力木配置はサウンドホール上側(ネック側)に2本、下側(ブリッジ側)に1本のハーモニックバー。扇状力木は左右対称7本、それらの先端をボトム部でV字型に配置された2本のクロージングバーが受け止めます。更にサウンドホールの両脇(高音側と低音側)にも各一本の短い力木がちょうど横板のカーブに沿うように配置されています。レゾナンスはGの少し上に設定されています。

佐藤氏のギターはまろやかな発音、音の乾いた触感が特徴ですが、本器においてはメイプル特有の角の取れた音像と相乗し、耳に優しく、温かみがあり、適度な芯の強さを備えたギターに仕上がっています。横裏板に使用されたキルテッドメイプルも上質で、薄いセラック塗装の質感が古雅な雰囲気を醸し出し、全体に味わい深い外観となっています。

高音側横板のくびれ部に5㎝程の割れ修理歴、また低音側横板ネックヒール部に4㎝程の割れ補修履歴があります。その他キズは全体にほとんどなく綺麗な状態。ネックは真っすぐを維持しており(ネックシェイプは普通の厚みのDシェイプ)、フレットも適正値を維持しています。糸巻はGotoh製、こちらも現状で機能的に問題ありません。弦高値は3.0/4.0㎜(1弦/6弦 12フレット)でサドル余剰が1.5~2.5㎜ありますのでお好みに応じてさらに低く調整する事が可能です。





〔商品情報〕
楽器名佐藤 忠夫 Tadao Sato
カテゴリ国産クラシック 中古
品番/モデル No.56
弦 長650mm
日本 Japan
製作年2009年
表 板松単板 Spruce
裏 板楓単板 Maple
程 度※7
定 価時価
販売価格(税込)308,000 円
付属品軽量ケース


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