ネック：マホガニー
指　板：エボニー
塗　装：ポリウレタン
糸　巻：ルブナー
弦　高：1弦 3.0 mm／6弦 3.8 mm

〔製作家情報〕
1946年東京生まれ。1965年から故野辺邦治氏に師事してギター製作の技術を習得。その後イギリスに渡り、1971年より同国の名工デビッド・ホセ・ルビオの工房でリュートとギター製作の研鑽をつむようになります。この時期彼はルビオラベルの工房品の製作も任されるようになり、KSのイニシャルスタンプを押して出荷することを許されます。1974年にベルギーのブラッセル郊外に居を移し独立工房を起ち上げ、さらに1976年にはドイツに工房を移し製作を継続、現在に到っています。独立後の1970年代から1990年代はルビオ的な要素を基盤としたオーソドックスな良品を製作していましたが、2000年前後からモダンギターの要素を彼なりに咀嚼した新しいタイプのモデルを製作し始め、飛躍的に音量を増したそのギターはおもにコンサートギタリストから広い支持を集めています。現在は息子のHideo氏も製作に加わり、父親同様に優れたコンサートギターの製作家として認知を広めています。


〔楽器情報〕
カズオ・サトー Prelude Alto 2007年製 Usedの入荷です。「Special」や「Prestige」などのハイスペックなモダンギターシリーズとは別に文字通りエントリーモデルとして出荷されている「Prelude」のアルトギターモデルです。エントリー用であるだけになおさら造りは強固に、音はしっかりと整い、気持ちよく弾ける演奏性と音響とで着地されています。マーケットでの選択肢が限られる中で、このジャンルのモデルとしては円満におすすめできる一本。

全体はポリウレタン塗装ですが、横裏板全体とヘッド一部におそらく湿度変化の影響による薄い白濁を生じています。ただし塗装の質そのものには影響はございませんので継続してご使用頂けます。また裏板一部塗装に10センチほどの凹みありますがこちらも現状で問題ありません。表面板に若干の歪みあり。ネックはほぼ真直ぐを維持、フレットの摩耗度も問題ありません。傷、摩擦あと等はほんのわずかで綺麗な状態です。ドイツ製高級ケースメーカー マイネルの専用ハードケース付属。