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ホアキン・ガルシア Joaquin Garcia
ネック:マホガニー
指 板:エボニー
塗 装:ラッカー
糸 巻:フステーロ
弦 高:1弦 2.5mm/6弦 3.0mm
〔製作家情報〕
ホアキン・ガルシア・フェルナンデス、スペイン移民の子として1929年アルゼンチンに生まれる。2歳の時に故郷スペインのアストリアスに戻り、15歳で家具工房のチーフとして働くようになりますが、フランコ政権下の状況から逃れるため1949年に再びアルゼンチンに移住します。軍役に従事しながらアルバイトとしてギター工房で働いていたところ、家具製作で培った木工技術の高さを評価され、本格的なギター製作をすすめられます。その時期のアルゼンチンもまた独裁国家への方向性が濃厚になり、ガルシアは再びスペインに戻ることを決意、1975年にヴァレンシアの地に落ち着き、同地のギター工場 Raimundo y Aparicio の製作アドバイザーに就任します。1982年にマラガに初めての自身の工房を設立、現在も息子ニコラスとともに製作を続けています。
ほぼ完全に独学となる彼のギターはスペインの伝統的なギターを規範としながらも、構造や仕様等に独特の個性を感じさせるものが多く、またその出自からかどこか南米的な雰囲気も漂わせているものがあり、クラシックユーザー以外のジャンルでも愛奏されることの多いブランドです。またRaimundo 系のブランドではいまでもこの製作家の影響を感じさせるモデルが多く作られており、当時の重要なアドバイザーであったことが伺えます。
〔楽器情報〕
ホアキン・ガルシア 1977年製作 No.863 中古が入荷致しました。ラベルにValencia と記載されており、また全体の仕様から、当時努めていたRaimundoより出荷されたものと思われます。内部構造は非常に独特で、サウンドホール上に3本のハーモニックバー、同じく下側には低音側から高音側に向かって下がってゆくように斜めに設置されたハーモニックバー、そのサウンドホール上下のバーの間をちょうど横板のカーブに沿うようにホール両側にそれぞれ3本の力木、そしてそれとは別にホールの真下の位置(丁度表面板のセンターにあたる部分)から高音側の3本の力木を突き抜けるように横板に向かって1本の力木を配置。扇状力木は合計9本が間隔を密にして表面板センターに寄り添うように配置され、横幅一杯に設置された4本のトランスバースバーを貫通してボトム部の手前まで伸びています。裏板のバー配置も。通常のギターは3本のところ5本が等間隔に設置され、更にそれら5本と交差するように別の2本の、ネック付け根部分からボトムまで伸びる太いバーが支えるように組み込まれており、ちょうどサウンドホールからのぞくと梯子が掛けられているような形状で設置されています(この梯子状のバー設置方式は現在でもRaimundoギターのハイエンドモデルで採用されています)。レゾナンスはGの少し上に設定。横板は中南米ローズウッド、裏板はインディアンローズウッド仕様になっています。
厚めのウレタン塗装で重量もありますが、発音は意外なほどにヴィヴィッドで音量もしっかりあります。スペイン的な華やかさというよりもむしろ渋めな音色で、どこか南米産のギターを思わせる響き。
表面板指板両脇割れ補修、またブリッジ下のセンター部分に割れ補修履歴があります。裏板ボトム部に木目に沿って10cmほどの割れ補修跡。表面板の特にサウンドホール周りに弾き傷打痕が多数ありますが、横裏板は比較的傷も少なく良好な状態。フレットはやや摩耗していますが現状で演奏上の問題はありません。ネックは真直ぐの状態を維持しており、通常の厚みのDシェイプ仕様となっています。664mmスケールですがサイズ感としては特に大きめの感触はなく、ノーマルな感覚で弾ける一本となっています。
〔商品情報〕
楽器名
ホアキン・ガルシア Joaquin Garcia
カテゴリ
輸入クラシック 中古
品番/モデル
No.863
弦 長
660mm
国
スペイン Spain
製作年
1977年
表 板
松単板 Spruce
裏 板
中南米ローズウッド Solid South American Rosewood
程 度※
5
定 価
時価
販売価格(税込)
253,000 円
付属品
ハードケース
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輸入クラシック 中古
アントニオ・マリン・モンテロ Antonio Marin Montero
ゲルハルト・オルディゲス Gerhard Oldiges
ヘロニモ・ペーニャ・フェルナンデス Jeronimo Pena Fernandez
セバスチャン・ステンツェル Sebastian Stenzel
ヘスス・ベジード Jesus Bellido
ゲルハルト・オルディゲス Gerhard Oldiges
アンヘル・ベニート・アグアド Angel Benito Aguado
ディーター・ミューラー Dieter Muller
ヘスス・ベジード Jesus Bellido
ラファエル・マルドネス Rafael Mardones
ホアン・エルナンデス Juan Hernandez
パウリーノ・ベルナベ Paulino Bernabe
グレゴリー・バイヤーズ Gregory Stuart Byers
ルベン・モイセス・ロペス Ruben Moises Lopez
ホアキン・ガルシア Joaquin Garcia
●
カルロス・ホアン・ブスキエール Carlos Juan Busquiel
ホセ・ルイス・ロマニリョス 1世 J. L. Romanillos Ⅰ
ルカ・ワルドナー Luca Waldner
※程度
10
新作
9
新品同様の美品
8
年代から見て状態が良い
7
年代から見て標準に近い状態
6
状態は少し劣るが演奏性は良い
5
状態は劣るが演奏上の問題は無い
4以下演奏性に問題がある楽器は、販売いたしません
指 板:エボニー
塗 装:ラッカー
糸 巻:フステーロ
弦 高:1弦 2.5mm/6弦 3.0mm
〔製作家情報〕
ホアキン・ガルシア・フェルナンデス、スペイン移民の子として1929年アルゼンチンに生まれる。2歳の時に故郷スペインのアストリアスに戻り、15歳で家具工房のチーフとして働くようになりますが、フランコ政権下の状況から逃れるため1949年に再びアルゼンチンに移住します。軍役に従事しながらアルバイトとしてギター工房で働いていたところ、家具製作で培った木工技術の高さを評価され、本格的なギター製作をすすめられます。その時期のアルゼンチンもまた独裁国家への方向性が濃厚になり、ガルシアは再びスペインに戻ることを決意、1975年にヴァレンシアの地に落ち着き、同地のギター工場 Raimundo y Aparicio の製作アドバイザーに就任します。1982年にマラガに初めての自身の工房を設立、現在も息子ニコラスとともに製作を続けています。
ほぼ完全に独学となる彼のギターはスペインの伝統的なギターを規範としながらも、構造や仕様等に独特の個性を感じさせるものが多く、またその出自からかどこか南米的な雰囲気も漂わせているものがあり、クラシックユーザー以外のジャンルでも愛奏されることの多いブランドです。またRaimundo 系のブランドではいまでもこの製作家の影響を感じさせるモデルが多く作られており、当時の重要なアドバイザーであったことが伺えます。
〔楽器情報〕
ホアキン・ガルシア 1977年製作 No.863 中古が入荷致しました。ラベルにValencia と記載されており、また全体の仕様から、当時努めていたRaimundoより出荷されたものと思われます。内部構造は非常に独特で、サウンドホール上に3本のハーモニックバー、同じく下側には低音側から高音側に向かって下がってゆくように斜めに設置されたハーモニックバー、そのサウンドホール上下のバーの間をちょうど横板のカーブに沿うようにホール両側にそれぞれ3本の力木、そしてそれとは別にホールの真下の位置(丁度表面板のセンターにあたる部分)から高音側の3本の力木を突き抜けるように横板に向かって1本の力木を配置。扇状力木は合計9本が間隔を密にして表面板センターに寄り添うように配置され、横幅一杯に設置された4本のトランスバースバーを貫通してボトム部の手前まで伸びています。裏板のバー配置も。通常のギターは3本のところ5本が等間隔に設置され、更にそれら5本と交差するように別の2本の、ネック付け根部分からボトムまで伸びる太いバーが支えるように組み込まれており、ちょうどサウンドホールからのぞくと梯子が掛けられているような形状で設置されています(この梯子状のバー設置方式は現在でもRaimundoギターのハイエンドモデルで採用されています)。レゾナンスはGの少し上に設定。横板は中南米ローズウッド、裏板はインディアンローズウッド仕様になっています。
厚めのウレタン塗装で重量もありますが、発音は意外なほどにヴィヴィッドで音量もしっかりあります。スペイン的な華やかさというよりもむしろ渋めな音色で、どこか南米産のギターを思わせる響き。
表面板指板両脇割れ補修、またブリッジ下のセンター部分に割れ補修履歴があります。裏板ボトム部に木目に沿って10cmほどの割れ補修跡。表面板の特にサウンドホール周りに弾き傷打痕が多数ありますが、横裏板は比較的傷も少なく良好な状態。フレットはやや摩耗していますが現状で演奏上の問題はありません。ネックは真直ぐの状態を維持しており、通常の厚みのDシェイプ仕様となっています。664mmスケールですがサイズ感としては特に大きめの感触はなく、ノーマルな感覚で弾ける一本となっています。