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コンデ・エルマノス Conde Hermanos(Felipe)



New Arrival
〔商品情報〕
楽器名コンデ・エルマノス Conde Hermanos(Felipe)
カテゴリ輸入フラメンコ 中古
品番/モデルA-26(フェリーペ工房)
弦 長664mm
スペイン Spain
製作年2005年
表 板松 Solid Spruce
裏 板シープレス Solid Cypress
程 度※7
定 価時価
販売価格(税込)お問い合わせ下さい。
付属品ハードケース(黒)、ブランドオリジナルクロス

ネック:セドロ
指 板:エボニー
塗 装:表板/ラッカー
   :横裏板/ラッカー
糸 巻:フステーロ
弦 高:1弦 2.5mm
   :6弦 2.5mm

〔製作家情報〕
数多いスペインのフラメンコギターブランドの中でも、屈指の定番とされるコンデ・エルマノス Conde Hermanos。ブランドの始まりはマドリッドの伝説的なマヌエル・ラミレス(1864~1916)工房で、サントス・エルナンデス(1874~1943)と共に職人として働いていたドミンゴ・エステソ(1882~1937)が、1919年に同じマドリッドのグラヴィーナに工房を開くところまで遡ります。彼の教えを直接受けた甥のファウスティーノ・コンデ(1913~1988)がその弟達マリアーノ(1916~1989)とフリオ(1918~1995)とともにエステソの工房スタッフに加わり、エステソ亡きあとも「Viuda y Sobrinos de Domingo Esteso」(エステソ未亡人とその甥達による)というラベルでこのブランドを継続してゆきます。1959年にエステソの妻(※Nicolasa Salamanca エステソギターの塗装を担当していた)が亡くなるとラベルを「Sobrinos de Domingo Esteso/Conde Hermanos」に変更し、この時からコンデ・エルマノス(※コンデ兄弟の意)の名前がブランド名として使われ始めます。

1960年代に入るとそれまでエステソを踏襲していたモデルを全てデザインから内部構造に至るまでオリジナルのものに一新し、半月型にカットした有名な Media Luna ヘッドシェイプもこのころからハイエンドモデルの符牒として採用され、この時期世界的に高まる需要もあり飛躍的に名声とシェアを広げてゆきます。

1980年にはマリアーノがマドリッドのフェリーぺに工房を立ち上げ、彼の息子たち(フェリーぺ1世とマリアーノ2世の兄弟)とともに製作。グラヴィーナ工房と連携して製作していましたが、1988年にファウスティーノが亡くなったのを機にフェリーぺ工房は独自の操業を開始します。しかし翌年の1989年に後を追うようにマリアーノ1世もこの世を去り、2人の息子たちがフェリーぺ工房を継承します。ここからフェリーぺ工房は3つのコンデ工房の中でも特に時代のニーズに柔軟な対応を見せ、安定した商業ベースを維持するようになります。

そして2010年にはフェリーぺ1世はFelipe Conde、マリアーノ2世はMariano Conde としてそれぞれの独立したブランドとして工房を立ち上げ、それまでのコンデ・エルマノスの伝統を継承しながらもそれぞれの個性を濃密に注ぎ込んだ良品を現在も製作しています。

グラヴィーナ工房はファウスティーノ亡き後は彼の未亡人が2000年代まで工房を継続させていましたが現在は閉鎖しています。フリオは1950年代にアトーチャに設立されたコンデ・エルマノス工房を運営し、1995年に亡くなった後は娘と孫娘が経営を引き継いで現在もConde Hermanos ブランドとして安定した生産を維持しています。

コンデ・エルマノスギターは名手パコ・デ・ルシアが愛奏していたことをはじめとし、まさに名だたるフラメンコギタリストによって使用され、フラメンコギターファンには現在も欠かすことのできないマストアイテムとなっています。

〔楽器情報〕
コンデ・エルマノス フェリーぺ工房製 モデル A26 2005年製Usedです。目に鮮やかな紅オレンジ色の着色が施された塗装、このブランドの符牒となっている「闘牛ヘッド」といったヴィジュアル面とともに、内部構造でも特徴的な(要の位置と中心角の異なるいくつかの扇形力木の組み合わせ)設計を採用したコンデ・エルマノスのフラッグシップモデルとなっているもの。2005年のこの時期、のちにFellipe Condeとして独立していくことになるフェリーペ1世の方向性がすでに明確に表れていると言え、シャープな音像とスマートな音の身振り、艶やかな音色が魅力となっています。

割れや改造などの大きな修理履歴はありません。表面板の指板脇からゴルペ板まわり、そしてボトム部に近いところのエリアは細かく浅い打痕やスクラッチ痕がありますが軽微なもので、横裏板も少々の打痕とわずかに衣服等による摩擦があるのみで、経年数からするときれいな状態を維持していると言えます。演奏性に関わる部分も、ネックは真っ直ぐを維持しており、フレットは摩耗ほとんどなく適正値を維持しています。ネック形状は薄いDシェイプで角の取れた丸みのある形になっておりコンパクトなグリップ感。弦高値は2.5/2.5mm(1弦/6弦 12フレット)でサドル余剰は1mm弱となっています。糸巻は出荷時のままのフステーロ製を装着しており、こちらの機能も問題ありません。レゾナンスはG#の少し上に設定されています。ブランドオリジナルクロス付属。

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