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小森 廣 Hiroshi Komori



SOLD OUT
ネック:マホガニー
指 板:エボニー
塗 装:カシュー
糸 巻:ゴトー
弦 高:1弦 3.2mm/6弦 4.3mm

〔製作家情報〕
1931年北海道生まれ。早くから木材とその加工に興味を覚え、10代のころには大工職人を志すなどしています。林野庁に10年勤務した後、楽器と木工細工への深い思いから、1964年に東京の河野賢工房に修行のため入所します。ここで8年間従事したのち1973年には埼玉県に独立して工房を立ち上げます。1991年故郷北海道に戻り工房を継続。

北海道という土地で自然からじかに木材の性質を学び、また常にそれらにかかわる仕事に従事してきたその経験値の高さから、やはり使用材へのこだわりは並みならぬものがあり、すべて最低10年以上自然乾燥させた材のみを使用。そして職人技ともいえる造作精度の高さ、さらには音楽への愛情に裏付けられた楽器は木の味わいを活かしたどっしりと重厚な味わいと貫録を有したものとなっており、メディアへの派手な打ち出しなどとは無縁なだけ、じっくりとファンを増やし続けました。また氏は国内で唯一のチター製作者としても知られています。

〔楽器情報〕
小森曠製作のハイエンドモデル No.80 1997年製Usedの入荷です。
河野ギターの影響を顕著に見せながらも、職人としての深い矜持を感じさせる重厚な一本に仕上げています。赤、黒、茶を基調としたロゼッタやパーフリングの意匠と全体のオレンジ色の塗装とがよくマッチングした貫禄ある外観。上質な木材をセレクトしバランスよく仕上げた確かな工作技術、その高級感などもまた師のギターと通底するものを感じさせます。

内部構造はサウンドホール上側(ネック側)1本、下側(ブリッジ側)に2本のハーモニックバー、サウンドホールとネック脚周りには台形型の補強プレート、表面板下部は木目に沿って7本の力木が等間隔で平行に配置され、それら7本の下端(エンドブロック側)をクローズするように1本のバーが横幅いっぱいに設置されており、さらに駒板位置にもやはり横幅いっぱいにわたって薄いプレート板が貼られているという表面板構造。オーソドックスな扇状配置とは異なるこの全体にスクエアな(水平に設置されたバーと直角に交わる線上に設置された7本の力木)設計は河野賢の定番的な配置を想起させるものになっています。レゾナンスはG#の少し上に設定されています。

リヴァーブ感たっぷりのふくよかな響きで、タッチに対して常に安定感のある発音、しっかりとした音圧なので弾き手のストレスが少なく、バランスのよい音響が心地よい一本です。

全体に細かな摩擦あとや弾きキズなどはありますがいずれも軽微なもので30年近くを経過した楽器としては良好な状態と言えます。割れなどの大きな修理履歴はありません。ネック、フレット、糸巻等の演奏性にかかわる部分もすべて良好です。ネック形状はやや厚めのDシェイプ。糸巻はオリジナルのGotoh 製からドイツの高級ブランド(現在は生産を停止)ライシェルのゴールドプレートモデルを装着しています。塗装はオリジナルのカシュー仕上げ。弦高値は3.2/4.3㎜(1弦/6弦 12フレット)とわずかに高めの設定ですが、弦の張りは柔らかめなのでこのままでも楽に弾ける感覚があります。またサドルには2.5~3.5㎜の余剰があるのでお好みに応じてさらに弦高を低く設定することも可能です。


〔商品情報〕
楽器名小森 廣 Hiroshi Komori
カテゴリ国産クラシック オールド
品番/モデルNo.80 9410047
弦 長650mm
日本 Japan
製作年1997年
表 板松単板 Spruce
裏 板中南米ローズウッド単板 South American Rosewood
程 度※7
定 価時価
販売価格(税込)お問い合わせ下さい。
付属品ハードケース(GEWA)


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小森 廣 Hiroshi Komori
中出 敏彦 Toshihiko Nakade
中出 阪蔵 Sakazo Nakade
中出 敏彦 Toshihiko Nakade
金山 巌 Iwao Kanayama
星野 良充 Yoshimitsu Hoshino
星野 良充 Yoshimitsu Hoshino
横尾 俊佑 Shunsuke Yokoo
野辺 正二 Masaji Nobe
中出 敏彦  Toshihiko Nakade

※程度
10新作
9新品同様の美品
8年代から見て状態が良い
7年代から見て標準に近い状態
6状態は少し劣るが演奏性は良い
5状態は劣るが演奏上の問題は無い
4以下演奏性に問題がある楽器は、販売いたしません