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河野 賢 Masaru Kohno



New Arrival
〔商品情報〕
楽器名河野 賢 Masaru Kohno
カテゴリ国産クラシック オールド
品番/モデルSpecial XA 0502
弦 長650mm
日本 Japan
製作年1982年
表 板松 Solid Spruce
裏 板中南米ローズウッド Solid South American Rosewood
程 度※7
定 価時価
販売価格(税込)412,500 円
付属品ハードケース

ネック:セドロ
指 板:エボニー
塗 装:表板 カシュー
   :横裏板 カシュー
糸 巻:ロジャース
弦 高:1弦 3.2mm / 6弦 4.2mm

〔製作家情報〕
河野 賢 Masaru Kohno 1926年茨城県水戸に生まれる。
1948年3月東京高等工芸学校木材工芸科(現千葉大学建築科)卒業と同時にギター製作を開始。ギター製作に関しては独学で、最初に作った一本は中出阪蔵のギターを検分し作り上げたものだったようです(中出阪蔵との直接の交流はありません)が、楽器構造には最初期より様々な試みを行い、中にはかなり当時としてイノベイティブな発想のものもみられます。これらの研究と実践はやがて1960年代後半には表面板の木目に沿って水平と垂直の方向で組み合わされたスクエアを基礎とした力木配置として結実することになり、これは様々にバリエーションを変化させながら現在にまで至っています。

また1960年にはスペインに渡り、イグナシオ・フレタやアルカンヘル・フェルナンデスの工房を訪れ本場スペインギターに関する見識を深め、自身の製作に活かしてゆきます。そして1967年9月、ベルギーのリエージュ国際ギター製作コンクールで金メダル受賞し、国際的に名前が知られるきっかけとなります。同年に甥の桜井正毅が工房スタッフに加わり、1998年に他界したあとはこの工房を引き継ぎ、桜井/河野ブランドとしてモデルラインナップを継続しています。

日本における高級ギター製作のパイオニア的存在であり、当時も今も非常にファンの多い国内ブランドです。スペインギターのエッセンスを彼なりに独自に再構成し、日本人の演奏嗜好にフィットした音響と演奏性、良質な木材を使用した高級感のある全体に仕上がりは邦人製作家としてこれまでになかったような域に達し、日本という市場におけるギター需要を一気に集中させるほどの人気を誇りました。海外からも日本産ブランドの筆頭として現在も高い評価を得ています。

〔楽器情報〕
河野 賢 Special 1982年製(XA 0502)Used です。号数でのグレード表記(No.30、No.50など)からモデル名による表記へと変わる最初期のもので、最上位機種であるMaestro の次に位置するモデルになります。価格グレード的にはミドルクラスに位置する本器ですが、仕様的には充実しており、当時既に高級ブランドとしてのアイデンティティを国内において確立していた河野氏の悠揚たる矜持を見ることができる一本となっています。

河野氏が開発した力木構造はシンプルながら現在でも非常に示唆に富んだ、当時として革新的とも言えるもので、この構造原理とその理念的なアプローチは現在の桜井河野ブランドへも受け継がれていると言えるでしょう。表面板全体を平行に近い(ほぼ木目に沿って設置された)力木と、高音側と低音側とをつなぐ数本(1本のみ短い設計)のバーとによって形成されるスクエアな構造で、伝統的なスペインギターの典型とされる扇状力木構造を応用しつつ独自な設計を編み出しています。

まず通常のギターと同様にサウンドホール上下(ネック側とブリッジ側)に1本ずつのハーモニックバーを設置、この2本のバーの間のホール周りには同心円状にかなり広く(幅5センチほどの)厚めの補強板が貼られています。下側ハーモニックバーからさらに5センチほどブリッジ寄りの所にも1本のバーが設置されており、これを起点(上端の位置)に6本の扇状力木がちょうど表面板センターに配置された1本を境として高音側に3本、低音側に2本、互いにほぼ平行に近い角度で設置されています。これらの下端は、ボトム部ぎりぎり設置されたもう一本のバーが受け止める形になっており(ただし一番高音側から2番目の力木だけはこのバーを通り越してボトムに到達しています)、さらに駒板の位置には横幅いっぱいに補強板が貼られ、ここから数センチほどボトム寄りの位置にも1本のバーが6本の力木の範囲だけこれら力木と交差して設置されています。レゾナンスはG付近に設置されています。

河野ギターのエッセンスが円満に備わっており、均質な音とバランス、艶やかで慎ましく明るい響き、タッチに対する許容範囲が広く、誰もが楽しめるような絶妙な着地点が見極められています。撥弦の感覚とシンクロするような発音特性(音の大きさと反応の速さにおいて)があり、ほとんどオートマティックとさえ言えるほどに音色が統一されているので音楽が自然に整っていきます。音量はしっかりと豊かに鳴るものの、現在の「桜井河野」の音圧の高さやダイナミックな振幅とはやや異なり、むしろ繊細で落ち着きを感じさせるものとなっており、この点でも先述の、音楽の自然な安定感に繋がっていると言えます。

40年以上を経たこのブランドのUsed品として、外観と演奏性の両方でとても良好な状態を維持している一本です。割れなどの大きな修理歴はなく、表面板は1mm未満~2mm程の軽微なキズが散在している程度で、横裏板も塗装の白化はあ全体に見られるもののキズに関しては衣服等による僅かな摩擦のみでやはり綺麗な状態を維持しています(塗装白化はこの時期の楽器に頻繁に見られるもので、幾層に塗り重ねた塗装の内層においておそらく湿度変化等の影響を受けての現象ですので塗装そのものの性質には影響ありません)。ネック裏も殆どキズはありません。ネック、フレットともに良好な状態、ネック形状は普通の厚みのDシェイプでフラットな加工、弦高値は3.0/4.0mm(1弦/6弦 12フレット)でサドル余剰は2.0~3.0mmありますのでお好みに応じてさらに低く設定することも可能です。ただしネックの差し込み角が浅く弦高はローからハイフレットまでフラットな感触で弦の張りも中庸なので左手は楽に弾ける感覚があります。糸巻はカナダ製の高級ブランドRodgers 製を装着しており、こちらも機能は良好です。ボディ重量は1.73kg。


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河野 賢 Masaru Kohno
河野 賢 Masaru Kohno
廣瀬 博彦・達彦 Hirohiko&Tatsuhiko Hirose
河野 賢 Masaru Kohno
野田 公義 Kimiyoshi Noda
茶位 幸信 Yukinobu Chai
尾野 薫 Kaoru Ono
金山 巌 Iwao Kanayama
野上 三郎 Saburo Nogami
茶位 幸信 Yukinobu Chai

※程度
10新作
9新品同様の美品
8年代から見て状態が良い
7年代から見て標準に近い状態
6状態は少し劣るが演奏性は良い
5状態は劣るが演奏上の問題は無い
4以下演奏性に問題がある楽器は、販売いたしません