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ソブリーノス・デ・ドミンゴ・エステソ Sobrinos de Domingo Esteso



New Arrival
〔商品情報〕
楽器名ソブリーノス・デ・ドミンゴ・エステソ Sobrinos de Domingo Esteso
カテゴリ輸入フラメンコ オールド
品番/モデルFlamenco Blanca
弦 長655mm
スペイン Spain
製作年1973年
表 板松 Solid spruce
裏 板シープレス Solid Cypress
程 度※7
定 価時価
販売価格(税込)お問い合わせ下さい。
付属品マックケース 青

ネック:セドロ
指 板:エボニー
塗 装:表板 ラッカー
   :横裏板 ラッカー
糸 巻:ゴトー
弦 高:1弦 2.2mm / 6弦 2.2mm

〔製作家情報〕
ソブリーノス・デ・ドミンゴ・エステソ Sobrinos de Domingo Esteso、スペインを代表するフラメンコブランドとして20世紀後半に人気を博した「コンデ・エルマノス」の旧呼称。「故ドミンゴ・エステソの甥達の工房」と記載されたラベルは文字通り、スペイン、マドリッドの名工であるドミンゴ・エステソが1937年にこの世を去った後、彼のグラビーナ7番地の工房を引き継ぐ形で甥のファウスティーノ・コンデ(1913~1988)、マリアーノ(1916~1989)そしてフリオ(1918~1995)の3人兄弟がブランドを継承していたことを示しています。

ドミンゴ・エステソ Domingo Esteso(1882~1937)はマドリッドの伝説的な工房であるマヌエル・ラミレスのもとでサントス・エルナンデス(1874~1943)らとともにマスタークラフツマンとして働いたのち、1919年に同地のグラビーナ7番地に自身の工房を設立します。ここで自身の作として世に出た楽器は、例えば同門のサントスのような19世紀的な貴族性の残影とともに新たな時代性を強く感じさせるものとは異なり、自然なオーセンティシティがあり、柔和でかつ力強い、優しく濃密な歌心が表情として刻印されたような非常に魅力的なもので、現代でもコンサートギターとしての高い有用性を備えた名品とされています。

エステソの他界の直後はViuda y Sobrinos de Doming Esteso(故ドミンゴ・エステソの未亡人及び甥達の工房)というラベルが使用され、実際助手として塗装仕上げに関わっていたエステソの妻 Nicolasa Salamanca とコンデ兄弟達によって作られていたものであり、これはNicolasa が亡くなる1959年まで続きます。その後1960年代から1970年代にかけて「Sobrinos de~」期となりますがこの時期にはそれまでのエステソ的なオーセンティシティを踏襲していた楽器から、様々な試みとともに後のコンデ・エルマノス時代につながる品質の改良とブランディングが行われており、しかもフラメンコギターとしての質も非常に高いものが作られています。コンデ・エルマノスが爆発的な需要に応えるようにしてビジュアルを刷新し(半月型にくりぬいた、2本の角のように見えるいわゆる闘牛ヘッドデザインや赤く着色されたラッカー塗装によるボディ等)、音はより硬質に、強い粘りを持つようになってゆき、高度な洗練とまるで挑みかかるような音の圧力とが特徴となってゆくのですが、その直前期となる「Sobrinos de~」期は良い意味でのオールドスクール的なニュアンスをたっぷりと含みつつ、そこにコンデ自身(特にファウスティーノ)の美学と時代精神とが無理なくブレンドされたような味わいがあります。

ただし実際にはこの時期の楽器はコンデの試みの過程がそのまま、目まぐるしいと言えるほどに顕在化しており、そのキャラクターも個体ごとに様々なフェイズにおいて異なっているため(ラベル表記とデザインもまたいくつかの変動があり「Sobrinos ~」と「Conde Hermanos」が併記されているものなどもこの時期には散見されます)、後の A26 モデルのような一貫性はないものの、それが逆に個体としての特性を浮き上がらせており、ファンにとって現在もヴィンテージマーケットでの注目のアイテムとなっています。

〔楽器情報〕
ソブリーノス・デ・ドミンゴ・エステソ 1973年製 フラメンコブランカ(白)Usedです。
フラメンコにあるべき鋭さ、粘り、分離の良さを発音機能として十全に備えており、また表情の身振りもいかにもこのジャンルにふさわしい、ブランドのポテンシャルの高さを円満に感じ取れる一本になっています。ここには後年のコンデ・エルマノスの例えばA26 モデルに代表されるような妥協のない硬質さよりも、古き良きスパニッシュの響きを適度にブラッシュアップしたような、スタンダードとしての安心感があります。上述のようにフラメンコとしての鋭さがありながら、音像は角の取れた木質のニュアンスがあり、このあたりの按配が心地良く、オールドスクーラーにもコンデブランドのファンにも訴えかけるものがあります。音色は明る過ぎず、むしろ時に奥ゆかしささえ感じさせ、そこに表情の明暗や抒情が現れてくるところなどはさすが。

表面板力木配置は極めてオーソドックスなもので、サウンドホール上側(ネック側)に1枚の補強板と1本のハーモニックバー、下側(ブリッジ側)にも1本のハーモニックバーを設置し、ホール左右に1枚ずつの補強板が貼り付けられています。扇状力木は左右対称7本、そしてこれらの下端をボトム近くで受け止めるようにV字型に配置された2本のクロージングバーという設計。レゾナンスはF#の少し上に設定されています。

50年以上を経たフラメンコモデルとしては良好な状態を維持していると言えます。割れの修理履歴はありませんが、指板は過去おそらくかなり前に二重指板調整(フレットも併せて全交換)が施されており、現状で適正値、ネックも良好です。ネック形状は薄いDシェイプ、弦高値は2.2/2.2mm(1弦/6弦 12フレット、サドル余剰1.5mm)の設定となっています。表面板指板両脇からサウンドホール付近(ゴルペ縁の箇所など)に集中して弾きキズがありますがその他は少な目で外観的にも経年の自然な変化の範囲内に収まっていると言えます。横裏板やネック裏も衣服等による細かな擦れなどはありますがやはりきれいな状態を維持していると言えます。糸巻はGotoh製に交換されており、こちらも現状機能的に問題ありません。


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