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西野 春平 Shunpei Nishino



New Arrival
〔商品情報〕
楽器名西野 春平 Shunpei Nishino
カテゴリ国産クラシック 中古
品番/モデルTYPE30
弦 長650mm
日本 Japan
製作年1995年
表 板松 Solid Spruce
裏 板中南米ローズウッド Solid South American Rosewood
程 度※7
定 価時価
販売価格(税込)198,000 円
付属品ハードケース

ネック:マホガニー
指 板:エボニー
塗 装:ラッカー
糸 巻:ゴトー
弦 高:1弦 3.2mm /6弦 4.2mm

〔製作家情報〕
西野春平 Shunpei Nishino 1947年茨城県の日立市生まれ。10代よりギターの製作を始め、1964年17歳の時に黒澤常三郎の工房に弟子として入門。1969年には独立して所沢に工房を設立。以来、その製作キャリア初期より傾倒していたハウザー1世ギターを研究した成果を活かし、音響バランスに優れたギターを作り続けています。国内の製作家としてはいち早くエレガットの製作にも着手するほか、その類まれな工作精度からアコースティックギターの分野からもオファーが相次ぎ、少数ながらこちらも良質なモデルを製作。しかしながら氏の特徴と美学が最もあらわれているのはのはなんといってもハウザーモデルと言えるでしょう。その造作の美しさ、艶やかな音色、音響の見事なバランスはハウザーの名前に恥じない仕上がりをどの個体でも常に維持しており、使用材もまたこの価格帯では申し分のないグレード。コストパフォーマンスの点でも国内屈指と言ってもよいブランドです。

〔楽器情報〕
西野春平 Type30 1995年製 Used の入荷です。製作当時30万円定価のモデルですが、横裏板は中南米ローズウッド仕様で現在のこのブランドのリスト中ではNo.50(定価50万円)に相当するものです。また現在の同モデルはドイツの名工ヘルマン・ハウザーのレプリカモデルとなっていますが、本作は内部構造にわずかにハウザーモデルの仕様とは異なる箇所があり(むしろ設計的にはアントニオ・デ・トーレスのギターに近い)、また板の厚みの設定や力木のサイズなども現在のハウザーモデルよりも強固な造りになっています。それゆえか、全体の響きにはどっしりとした重厚感があり、各音も力強い。整った艶やかな音像はやはり西野氏らしい、そして表情の変化にも不足なく、演奏性も中庸の設定が見極められており、いまから30年前の作ながら、さすがにその完成度はこの価格帯において抜きんでたものがあります。

表面板力木構造はサウンドホール上下(ネック側とブリッジ側)に各一本のハーモニックバー、左右対称7本の扇状力木にボトム部でこれらの先端を受け止めるようにV字型に配置された2本のクロージングバーという全体の配置。レゾナンスはAの少し下に設定されています。上述のとおりヘルマン・ハウザーモデルではさらに駒板位置に薄い補強プレートが貼り付けられ、また扇状力木とクロージングバーはより繊細な(幅も高さも2/3ほどのサイズの)設定になっています。またレゾナンスの位置も本作ではやや高めの設定になっています。

ネック、フレットなど演奏性に関する部分は良好な状態を維持しています。表面板は過去に一度オリジナルと同じラッカーでの再塗装が施されており、その際に細かな打痕(駒板下2弦部分の弦とび跡など)やスクラッチなどもタッチアップされています。また表面板は駒板下高音側からボトムにかけての割れ修理歴があります(内側からパッチ補強されています)。また割れは横板ボトム部分に6~7か所ほどのひび割れ補修あと、裏板高音側のボトム付近に15cmほどの割れ修理歴がありますがいずれも適切な処置がされており、継続しての使用には問題ございません。ネックシェイプはDシェイプの薄めで丸みのある形状。指板は1~5、8~10フレットで凹みの補修あとがあります。指板高音側は20フレット仕様。弦高値は3.2/4.2mm(1弦/6弦 12フレット)でサドル余剰は1.5~3.0mmありますのでお好みに応じてさらに低く設定することが可能です。

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