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ジョアン・ペリッサ Joan Pellisa
New Arrival
〔商品情報〕
| 楽器名 | ジョアン・ペリッサ Joan Pellisa |
| カテゴリ | 輸入クラシック 中古 |
| 品番/モデル | トーレスモデル Model Torres |
| 弦 長 | 604mm |
| 国 | スペイン Spain |
| 製作年 | 2020年 |
| 表 板 | 松 Solid Spruce |
| 裏 板 | シープレス Solid Cypress |
| 程 度※ | 7 |
| 定 価 | 時価 |
| 販売価格(税込) | 242,000 円 |
| 付属品 | ハードケース |
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ネック:セドロ
指 板:エボニー
塗 装:表板 セラック
:横裏板 セラック
糸 巻:木ペグ
弦 高:1弦 3.0mm
:6弦 3.9mm
[製作家情報]
ジョアン・ペリッサ Joan Pellisa 1979年 スペイン、カタルーニャのLa Fatarella生まれ。現在も同地にて工房を構える製作家です。
最初は故郷の民族音楽や楽器に興味をもち、そこから管楽器演奏者としての道を志したこともありましたが身体的な理由から断念し、別の道を模索していた時に古楽器製作の工房に入り木工製作を学び始めます。この頃当時バルセロナ音楽博物館を務めていた古楽器演奏の大家であり音楽学者でもあったRomà Escalasより同館所蔵の楽器コレクションの資料作成を依頼されることになり、その後10年に渡ってこの仕事に従事。また故郷カタルーニャのギター製作家の歴史と楽器研究も独自に行い、著述や講演等の活動でも知られる存在となります。これらの仕事と並行してギター製作の修行も続け、古楽器製作家のJaume Bosserらから学んでいましたが、ホセ・ルイス・ロマニリョスの知遇を得、この稀代の名工から教えを受けたことが自身の方向性を決定づけます。現在は博物館での職も辞し、ギター製作に専念。13世紀から19世紀に至るオールラウンドな古楽器研究で培った知識と木工技術を活かした彼のギターは、その確かな見地に基づいた古楽器のエッセンスを十全に再現したものとして高い評価を得ています。
[楽器情報]
ジョアン・ペリッサ製作のトーレスモデル、アントニオ・デ・トーレス1887年製 SE109のコピーモデルです。ジョアン氏曰くトーレスの製作した中でも最もエコノミックなモデルであるこのオリジナルは、シープレス材によるボディ、マホガニーまたはローズウッドのヘッド、ネック、指板そしてブリッジプレート、糸巻きは木ペグ、極めてシンプルな装飾等々コンサート用に製作された充実したモデルと比べると明らかにクオリティは下がるものの、かえって最小限の素材の中にも最良の響きを有したこの銘工のエッセンスが感じられる一本とのこと。ジョアン氏製作のこの愛すべきコピーモデルはその「エコノミックな」面も忠実に再現しつつ、やはり現代のギターでは表現できない独特の古雅な味わいを備えたものとなっています。音は小柄なボディからは想像もつかないほどに太く豊かに鳴り、木質の生々しい響きが何とも心地よく、発音のレスポンスも申し分ありません。
表面板力木構造は、サウンドホール上側(ネック側)に1本のハーモニックバーと薄く小さな1枚の補強プレート、下側(ブリッジ側)は1本のハーモニックバー、そして左右対称の5本の扇状力木というシンプルな配置で、ボトム部にクロージングバーのない設計になっています。レゾナンスはBの少し下に設定されています。
全面セラック塗装仕上げ。表面板のサウンドホール周辺などに数か所浅い弾き傷や掻き傷、裏板に数か所衣服等による摩擦、スクラッチあとありますが全体に綺麗な状態を維持しています。割れや改造などの大きな修理歴はありません。弦長は604mm。木ペグ(フリクションタイプ)仕様で現状摩耗はほとんどなく安定性に問題ありません。ネック、フレットなど演奏性に関わる部分も良好です。弦高値は3.0/3.9mm(1弦/6弦 12フレット)、サドル余剰は1.5~2.5mmとなっています。専用ハードケース付。