ネック:マホガニー指 板:黒檀塗 装:表板 セラック :横裏板 セラック糸 巻:アレッシー弦 高:1弦 3.0mm/6弦 4.0mm〔製作家情報〕イタリア、ポンテ・イン・ヴァルテッリーナに工房を構える製作家。12歳からギターの演奏を始め、カステルフランコ・ヴェネト音楽院では同国の名ギタリスト、ステファノ・グロンドーナに3年間学んでいます。音楽院卒業後はギタリスト、そして教師として活動を始めますが、同時にギター製作の道を歩み始め、やがて完全に製作家として独立するようになります。師グロンドーナの影響からか、マヌエル・ラミレス、サントス・エルナンデス、エンリケ・ガルシアやシンプリシオら大戦前のスペインの名工達に非常な興味を向け、彼らの実作を多数研究する機会を得ますが、やがてアントニオ・デ・トーレスのギターを知り、それ以後これを自身の全ての基準として、その方向性を確信するに至ります。これまでにおよそ20本ものトーレスギターを修理、研究し、その伝統スタイルを基本として自身の製作を行っています。工法の技術的な面での現代化などは積極的に進めながら、単なる過去の名器のレプリカではなく、「トータルにオリジナルなギター」として新鮮な魅力を放つ彼の楽器は、師グロンドーナをはじめ多くのギタリストの称賛を得ています。〔楽器情報〕ルカ・ワルドナー製作 2004年製 No.86 トーレスモデル Usedです。全面セラック塗装による、手仕事の繊細で素朴な質感が魅力的なギターで、良質なヨーロッパ松と美しいフレイムメイプルの横裏板とを組み合わせた明るいボディ映えるように、黒、オレンジ、茶色を基調としたロゼッタやパーフリング、円と四角を連続して組み合わせた民族的な意匠を思わせる口輪のデザイン、白蝶貝を象嵌したブリッジプレートなどをあしらってヴィンテージ感たっぷりに仕上げているところはやはり面目躍如たるものがあります。あくまでギターという楽器としての音響のバランスを追及したトーレスの特徴を捉え、響箱の自然な、そして揺るぎない鳴りとともに、特にメイプルのキャラクターを活かした真綿のような触感の音像が古雅な雰囲気を全体に加味しており、魅力的なトーレスモデルとして着地しています。また発音おいても木そのものから生まれる粘性のような、タッチにまとわりついてくるような独特の感触があり(これもまたトーレス的な特徴の一つと言えます)、これがなかなかに心地良い。彼は同種のモデルにおいてイタリア人らしいモダニズムを感じさせるアプローチを見せることが多くありますが、本作ではその構造と音響的特徴において19世紀的なニュアンスを素直に体現しています。表面板内部構造は左右対称7本の扇状力木(すべて幅8mm、高さ2~3mmの平坦な造り)とこれらの下端をボトム部で受けとめるようにV字型に配置された2本のクロージングバー、サウンドホール上側(ネック側)に大小長短の2本、下側(ブリッジ側)に1本のハーモニックバーという構造で、レゾナンスはE~Fと低めに設定されています。割れなどの大きな修理履歴はなく、若干の衣服の摩擦あと、ネック裏にスクラッチ跡等が見られるだけで全体に良好な状態を維持しています。薄い加工のため表面板はほんの少しのたわみがありますが、現状で使用には問題ありません。ネック、フレット、ナット、サドル等の演奏性に関わる部分は良好な状態を維持しています。ネック形状は普通の厚みのDシェイプ。糸巻は同国イタリアの高級ブランドのアレッシー製ヴィンテージモデルを装着しておりこちらも機能的に良好な状態を維持しています。
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ネック:マホガニー
指 板:黒檀
塗 装:表板 セラック
:横裏板 セラック
糸 巻:アレッシー
弦 高:1弦 3.0mm/6弦 4.0mm
〔製作家情報〕
イタリア、ポンテ・イン・ヴァルテッリーナに工房を構える製作家。12歳からギターの演奏を始め、カステルフランコ・ヴェネト音楽院では同国の名ギタリスト、ステファノ・グロンドーナに3年間学んでいます。音楽院卒業後はギタリスト、そして教師として活動を始めますが、同時にギター製作の道を歩み始め、やがて完全に製作家として独立するようになります。師グロンドーナの影響からか、マヌエル・ラミレス、サントス・エルナンデス、エンリケ・ガルシアやシンプリシオら大戦前のスペインの名工達に非常な興味を向け、彼らの実作を多数研究する機会を得ますが、やがてアントニオ・デ・トーレスのギターを知り、それ以後これを自身の全ての基準として、その方向性を確信するに至ります。これまでにおよそ20本ものトーレスギターを修理、研究し、その伝統スタイルを基本として自身の製作を行っています。工法の技術的な面での現代化などは積極的に進めながら、単なる過去の名器のレプリカではなく、「トータルにオリジナルなギター」として新鮮な魅力を放つ彼の楽器は、師グロンドーナをはじめ多くのギタリストの称賛を得ています。
〔楽器情報〕
ルカ・ワルドナー製作 2004年製 No.86 トーレスモデル Usedです。
全面セラック塗装による、手仕事の繊細で素朴な質感が魅力的なギターで、良質なヨーロッパ松と美しいフレイムメイプルの横裏板とを組み合わせた明るいボディ映えるように、黒、オレンジ、茶色を基調としたロゼッタやパーフリング、円と四角を連続して組み合わせた民族的な意匠を思わせる口輪のデザイン、白蝶貝を象嵌したブリッジプレートなどをあしらってヴィンテージ感たっぷりに仕上げているところはやはり面目躍如たるものがあります。
あくまでギターという楽器としての音響のバランスを追及したトーレスの特徴を捉え、響箱の自然な、そして揺るぎない鳴りとともに、特にメイプルのキャラクターを活かした真綿のような触感の音像が古雅な雰囲気を全体に加味しており、魅力的なトーレスモデルとして着地しています。また発音おいても木そのものから生まれる粘性のような、タッチにまとわりついてくるような独特の感触があり(これもまたトーレス的な特徴の一つと言えます)、これがなかなかに心地良い。彼は同種のモデルにおいてイタリア人らしいモダニズムを感じさせるアプローチを見せることが多くありますが、本作ではその構造と音響的特徴において19世紀的なニュアンスを素直に体現しています。
表面板内部構造は左右対称7本の扇状力木(すべて幅8mm、高さ2~3mmの平坦な造り)とこれらの下端をボトム部で受けとめるようにV字型に配置された2本のクロージングバー、サウンドホール上側(ネック側)に大小長短の2本、下側(ブリッジ側)に1本のハーモニックバーという構造で、レゾナンスはE~Fと低めに設定されています。
割れなどの大きな修理履歴はなく、若干の衣服の摩擦あと、ネック裏にスクラッチ跡等が見られるだけで全体に良好な状態を維持しています。薄い加工のため表面板はほんの少しのたわみがありますが、現状で使用には問題ありません。ネック、フレット、ナット、サドル等の演奏性に関わる部分は良好な状態を維持しています。ネック形状は普通の厚みのDシェイプ。糸巻は同国イタリアの高級ブランドのアレッシー製ヴィンテージモデルを装着しておりこちらも機能的に良好な状態を維持しています。