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ジョン・レイ John Ray



New Arrival
〔商品情報〕
楽器名ジョン・レイ John Ray
カテゴリ輸入クラシック 中古
品番/モデルトーレスモデル No.152T
弦 長650mm
スペイン Spain
製作年2012年
表 板松 Solid Spruce
裏 板メイプル Solid Maple
程 度※7
定 価時価
販売価格(税込)お問い合わせ下さい。
付属品スーパーライトケース(黒)

ネック:セドロ
指 板:エボニー
塗 装:表板 セラック
   :横裏板 セラック
糸 巻:スローン
弦 高:1弦 2.8mm / 6弦 3.7mm

〔製作家情報〕
ジョン・レイ John Ray カナダ、アルバータ州エドモントンの生まれ、現在はスペインのグラナダの地に工房を構える製作家。スペイン伝統工法への忠実なアプローチ、そして偉大な先人達への実直なリスペクトが如実に表れた素朴な作風ですが、同時に探求心旺盛な学者肌の製作家として知られ、現在のグラナダの重要な作家のひとりとして評価されています。1989年に訪西し、グラナダの地で英語教師をして何とか生計を立てながら最初の一年は地元の製作家を1人1人訪問し弟子入りを志願しながらも叶わず(ジョン曰く、当時もいまも基本的に身内のみを弟子にするという不文律がグラナダにはあるようです)、しかしその中で、ジョナサン・ヒンベス、ゲルマン・ペレス・バランコ、ラファエル・モレーノ、そしてアントニオ・マリン・モンテロが少なからず製作へのアドヴァイスや励ましを与えてくれたと彼は語っています。1990年にマラガにてホセ・アンヘル・チャコンのワークショップに参加、その後も2年ほどチャコンの工房で学んだ後再びグラナダに戻り、1996年に結婚するのを機に同地に居を構え本格的に製作家としての道を歩むことを決意します。1999年にロルフ・アイヒンガー(Rolf Eichinger 1944年 ドイツ、ストゥットガルト生まれの製作家で1997年にグラナダに移住し工房を設立している、2009年没。ジョンは彼の工房の隣に自身の工房を構えていました)と親交を深め指導を受けることで一気に製作方法から材の選定と入手方法に至るまでのトータルなスキルを獲得することになり、彼の充実したキャリアが始まります。

彼の特徴は何といってもアントニオ・デ・トーレス、サントス・エルナンデス、マルセロ・バルベロといったスペインギター製作史のなかでも屈指の名工の作を基本とし、そこにグラナダ的(アンダルシア的)な要素をミックスさせ、現代的な感性の弾き手にも受け入れられるよう、非常にバランスフル着地させているところが挙げられます。もはや目利きと言ってもよいほどの木材の選定眼を持つ彼によるギターは良い意味でのOld Fashionedな意匠と相まって外観的にも人気のアイテムとなっています。

2006年に彼の製作過程を追った写真集[EL ARTE DELA GUITARRA]を刊行、また2007年にはコルドバで開催されたアントニオ・デ・トーレスの展示会にて、1892年製 SE153(ギタリストのカルロス・トレパッド所有のもの)のレプリカモデルを発表して高い評価を得ており、このレプリカモデルは現在も彼の最も主要なモデルとして高い人気を維持しています。


[楽器情報]
ジョン・レイ製作 トーレスモデル 152T 2012年製 Used です。この製作家らしい実直なアプローチが清々しい、すみずみまでその素朴な細やかさが行き届いた佳品と言えるトーレスモデル。準拠したのはスペインのギタリスト カルロス・トレパッド Carles Trepat が所有するアントニオ・デ・トーレス 1892年製 SE153で、横裏板にはフレイムメイプルを使用し、白蝶貝のインレイを千鳥格子、矢羽根、同心円のモチーフを合わせてあしらったロゼッタデザイン、駒板の特徴的なインレイ、ボディ形状、力木構造、セラックニスによる繊細な仕上げなどできる限り忠実にオリジナルをレプリカしたモデルとなっています。こうした外観と構造的な面での再現とともに製作家自らがこだわったと強調するのはその音響で、爪弾きのコリっとした撥弦の感触とともに木質の乾いた音像が生々しく立ち上がってくる発音は19世紀的なニュアンスがしっかりと備わっています。重心の低すぎない全体の音響設計で、高音が力強く前景化してくるようなバランス感もまた古き良き19世紀の感覚があります。横裏板のメイプルの効果もあるのでしょう、この材特有の粉をまぶしたようなさらっとした触感の音像と芯の強さもまた古雅な雰囲気を添えています。

表面板の力木配置は上述のとおりオリジナルに忠実に準拠したもので、サウンドホール上側(ネック側)に1本のハーモニックバーとこれと平行に1本の力木が設置され、ホール下側にも1本のハーモニックバーを設置、ホール両側(高音側と低音側)には幅3cmほどの薄い補強板が上下ハーモニックバーの間に貼られています。扇状力木は左右対称7本、そしてこれらの下端をボトム部で受け止めるように2本のクロージングバーがV字型に設置されています。レゾナンスはG# の少し上に設定されています。ボディ重量は1.26㎏(ジョンによるとオリジナルのSE153は 1225g だそう)。

しっかりと弾き込まれており、経年による弾きキズ等が表面板全体に見られます(特に指板両脇からサウンドホール周辺にかけて集中しています)。横裏板は演奏時に衣服やボタン等の摩擦や搔きキズが全体にまんべんなくありますがそれぞれ浅く、またメイプル材の白さのためか著しく外観を損ねるほどではありません。ネック裏も細かい爪キズ全体にありますが演奏時に気になるほどではありません。割れや改造などの大きな修理履歴はありません。ネックはやや順反りですが、弦高値が2.8/3.7mm(1弦/6弦 12フレット、サドル余剰0.5~1.5mm)で演奏性としては適正な状態を維持しています。全体は出荷時オリジナルのセラック仕様で再塗装などの履歴はありません。


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