ネック:マホガニー指 板:エボニー塗 装:ラッカー糸 巻:ARIA弦 高:1弦 3.5mm/6弦 4.2mm[楽器情報]静岡県浜松市に工房を構える佐藤剛 モデル CL-S No.103 2012年製Usedです。現在のブランド公式カタログでは表面板はヒマラヤ杉、横裏板はインディアンローズウッドで裏板は削り出しのアーチバック仕様となっていますが、2012年製の本作はおそらく合板をラウンド成形したものを使用していると思われます。塗装も表板は厚いラッカー、横裏板は同じクラッカーですがオイルフィニッシュに近い薄い仕上げがされています。表面板下部低音側のふくらみ部分には演奏時に右腕を安定させるArmrestが装着されています。表面板力木構造はくびれ部から上の部分は厚さ2cmにもなる強固な板でしっかりとほきょうされており、くびれより下部分は表面板を斜めに横切る7本+8本の力木がお互いに交差するようにして設置され、表面板下部をまんべんなく格子状に覆っているいわゆるLattice Bracing Systemを採用しています。薄い表面板と対照的に厚い横裏板、ラウンド加工の裏板、Armrestの設置そして表面板のLattice構造などはオーストラリアのグレッグ・スモールマンを祖とするスクールと特徴を完全に一にしており、音響の面でも太鼓を叩いたような、表面板に振動のエネルギーを集約させて一気に放出するような音で、やはりこの構造に特徴的な響きが備わっています。表面板のブリッジ低音側に20センチ以上のクラックをタッチアップした形跡がありますが、これは厚いラッカー塗装に亀裂が生じたもので表面板そのものには至っていません。ネックはやや順反りですが標準の設定内、フレットは1~6F、指板は1~9Fでやや摩耗見られますがこちらも演奏性への影響はありません。指板は高音側20フレット仕様。ネック形状は薄めのDシェイプ。弦高値は3.5/4.2mm(1弦/6弦 12フレット)でサドル余剰は1.5~3.0mmとなっています。
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ネック:マホガニー
指 板:エボニー
塗 装:ラッカー
糸 巻:ARIA
弦 高:1弦 3.5mm/6弦 4.2mm
[楽器情報]
静岡県浜松市に工房を構える佐藤剛 モデル CL-S No.103 2012年製Usedです。現在のブランド公式カタログでは表面板はヒマラヤ杉、横裏板はインディアンローズウッドで裏板は削り出しのアーチバック仕様となっていますが、2012年製の本作はおそらく合板をラウンド成形したものを使用していると思われます。塗装も表板は厚いラッカー、横裏板は同じクラッカーですがオイルフィニッシュに近い薄い仕上げがされています。表面板下部低音側のふくらみ部分には演奏時に右腕を安定させるArmrestが装着されています。表面板力木構造はくびれ部から上の部分は厚さ2cmにもなる強固な板でしっかりとほきょうされており、くびれより下部分は表面板を斜めに横切る7本+8本の力木がお互いに交差するようにして設置され、表面板下部をまんべんなく格子状に覆っているいわゆるLattice Bracing Systemを採用しています。薄い表面板と対照的に厚い横裏板、ラウンド加工の裏板、Armrestの設置そして表面板のLattice構造などはオーストラリアのグレッグ・スモールマンを祖とするスクールと特徴を完全に一にしており、音響の面でも太鼓を叩いたような、表面板に振動のエネルギーを集約させて一気に放出するような音で、やはりこの構造に特徴的な響きが備わっています。
表面板のブリッジ低音側に20センチ以上のクラックをタッチアップした形跡がありますが、これは厚いラッカー塗装に亀裂が生じたもので表面板そのものには至っていません。ネックはやや順反りですが標準の設定内、フレットは1~6F、指板は1~9Fでやや摩耗見られますがこちらも演奏性への影響はありません。指板は高音側20フレット仕様。ネック形状は薄めのDシェイプ。弦高値は3.5/4.2mm(1弦/6弦 12フレット)でサドル余剰は1.5~3.0mmとなっています。