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アストリアス Asturias



New Arrival
〔商品情報〕
楽器名アストリアス Asturias
カテゴリ国産クラシック 中古
品番/モデルダブルトップ DOUBLE TOP No.43546
弦 長650mm
日本 Japan
製作年2017年
表 板杉 Ceder DOUBLE TOP
裏 板インディアンローズウッド Solid Indian Rosewood
程 度※7
定 価時価
販売価格(税込)330,000 円
付属品ハードケース 黒

ネック:マホガニー
指 板:エボニー
塗 装:表板 セラック
   :横裏板 ラッカー
糸 巻:ゴトー(35AR510C-P)
弦 高:1弦 2.9mm
   :6弦 3.9mm

[ブランド情報]
Asturias アストリアス ギター 1962年創業で最初は「名工ギター」という名称でしたが1981年より現在の社名に変更。ファクトリーは福岡県久留米市にあり、約15名の熟練工で構成される生産ラインは全て手仕事による、全製品オールハンドメイドを標榜しています。厳密に管理された工場内での自然乾燥による木材を使用、そのまさに日本人ならではの丁寧さで造り上げられた楽器には、一貫してブランドとしての高い理念が行き渡っており、多彩なラインナップとともに大きな魅力と言えるでしょう。ダブルトップギターなどの現代の潮流にもしっかりとコミットしながら、あまり商業的になり過ぎないところにもブランドとしての矜持が感じられます。
1977年にのちにクラシックギター部門の製造主任となる辻渡が入社しており、1981年の改組以降の品質向上と生産体制の整備に大きく貢献したことは疑いを入れないところでしょう。現在は辻氏が設計したモデルが「Tsuji」モデルとして別ラインで展開されています。その他のラインアップではスペインの伝統的なスタイルを規範としたスタイルで初級から上級者まで、通常モデルから多弦ギターやショートスケール、そして現代的なAdvanced seriesまでをカタログ化。またウクレレ、アコースティックギターも展開しており、日本の手工普及ブランドとして、リーズナブルで良質なラインナップは多くのギターファンの高い評価を得ています。

[楽器情報]
アストリアスギター Advanced シリーズの1本、Double top モデル 2017年製 No.43546 Usedの入荷です。Nomexという蜂の巣状の化学繊維シート(Dupont 社が開発した、耐熱性、耐炎性に優れており、あらゆる電気絶縁要件を満たすとされる素材で、航空宇宙業界や交通インフラなどに世界中で採用されている)を2枚の米杉材でサンドイッチ型に貼り合わせることで形成される表面板(ダブルトップ)に、インディアン・ローズウッド単板の横裏板で形成されるボディ。指板は12フレット以降で表面板よりやや盛り上がったような(実際には表面板を傾斜させることで指板を浮かせている)セミレイズドフィンガーボードとなっています。

NOMEX材を使用するいわゆるスタンダードなダブルトップ構造。おそらく開発者の一人であるGernot Wagnerからも直接の情報提供も受けているであろう、精緻に作られた一本です。構造的特徴が十全に活かされた非常な音圧、反応の速さ、エアー感をともなった響きなどを不足なく備えており、価格と品質を鑑みるにとてもコストパフォーマンスの良いモデルと言えます。

表面板の力木構造はサウンドホール上下(ネック側とブリッジ側)に1本ずつのハーモニックバー、この2本の間を繋ぐようにホール左右に1本ずつの短い力木、ウェストから下はちょうどサウンドホール真下の位置から高音側横板に向かって斜めに下げってゆくように設置されたトレブルバー、そしてほとんど平行に近い角度で配置された5本の扇状力木、そして駒板の延長線上をなぞるように(駒板の両端から横板までを繋ぐように)高音側と低音側にそれぞれ短いバーが設置されている(厳密には横板から一番外側の扇状力木までと、いちばん外側とその一つ内側の力木との間に1本ずつセパレートで短いバーが設置されており、それぞれ形状が異なる)という全体の配置。レゾナンスはG#の少し下に設定されています。

表面板はセラック塗装、横裏板はラッカー塗装のオリジナルの状態です。表面板は指板脇からサウンドホール周りにかけて特に高音側は細かな弾きキズやスクラッチ痕がやや目立つほか、駒板下部分の弦交換時のキズなどがあります。横裏板は衣服等による摩擦あとが胸の当たる部分やネックヒール部分などに見られますが軽微なもので比較的きれいな状態です。割れや改造などの大きな修理履歴はありません。ネック、フレットなどの演奏性に関わる部分は良好です。ネックはうすめのDシェイプで角が取れた形状でグリップ感がコンパクトになっています。指板高音側は20フレット仕様。弦高値は2.9/3.9mm(1弦/6弦 12フレット)、サドル余剰は1.5~3.0mmとなっており、お好みに応じて弦高をされに低く設定することも可能です。糸巻はGotoh製を装着しており、こちらも現状で動作状況に問題ありません。


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