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佐久間 悟 Satoru Sakuma



New Arrival
〔商品情報〕
楽器名佐久間 悟 Satoru Sakuma
カテゴリ国産クラシック 中古
品番/モデルロマニリョスモデル No.39
弦 長650mm
日本 Japan
製作年2012年
表 板松 Solid Spruce
裏 板中南米ローズウッド Solid South American Rosewood
程 度※6
定 価時価
販売価格(税込)お問い合わせ下さい。
付属品軽量ケース 茶

ネック:セドロ
指 板:エボニー
塗 装:表板 セラック
   :横裏板 セラック
糸 巻:スローン
弦 高:1弦 2.6mm/6弦 3.5mm

[製作家情報]                                  
佐久間悟 Satoru Sakuma 1973年 長野県上田市生まれ。現在も同地の工房にて製作を続けています。関西外国語大学スペイン語学科在学中より楽器製作に興味を持ち、20歳の頃に同じ長野県に工房がある製作家 石井栄氏に指導を仰ぎます。卒業後も会社勤めをしながら独自に製作を継続。2001年には渡西しスペインのシグエンサにて名工ホセ・ルイス・ロマニリョスの講習会に参加し直接指導を受けます。また同じ講習会にアシスタントとして参加していたゲルハルト・オルディゲスらにもアドバイスを受け、彼らの伝統工法による徹底した製作姿勢に触発され、自身の方向性を確信。帰国後本格的に製作を開始し、現在に至るまでそのスペイン伝統工法を規範として製作を続けています。
彼の楽器はオリジナルでもレプリカモデルにおいても一貫して角の取れたふくよかな音像と木の響きをダイレクトに感じさせるような素朴な音色とを備えており、それは彼の音色嗜好を如実に表すとともに、特に日本人の好みにフィットする独特の感触があります。プロアマ問わず近年ますますその評価と人気を高めている製作家の一人。

[楽器情報]
佐久間悟 製作のロマニリョスモデル 2012年製 No.39 Usedです。氏のブーシェモデルと並んで現在もカタログにラインナップされている代表モデルの一つ。その名の通りスペインの名工ホセ・ルイス・ロマニリョス(1932~2022)のギターに準拠したモデルで、その外観的特徴とされるヘッドシェイプを採用し、内部構造もロマニリョスオリジナルの設計によるものとなっています。ただしあの有名なロゼッタ(コルドバのモスク柱廊をモチーフとしたデザイン)は本器では佐久間氏オリジナルのデザインに変えられています。

表面板力木設計はロマニリョスオリジナルに正確に準拠。サウンドホール上側(ネック側)に2本、下側(ブリッジ側)に1本で計3本のハーモニックバーを配置。3本すべてのバーの高音側と低音側とに1か所ずつ長さ4センチ高さ3mmほどの開口部が設けられ、これらの開口部を垂直に交わるように(つまり表面板木目と同方向に)通過する形で高音側2本、低音側2本の力木がボディの肩部分からくびれ部分まで伸びるように平行に設置されています。そしてボディ下部(くびれより下の部分)は、左右対称7本の扇状力木に、センターの1本以外の6本の先端をボトム部で受け止めるようにちょうど逆ハの字型に設置された2本のクロージングバー、ブリッジ位置には駒板とほぼ同じ範囲をカバーするように薄い補強板が貼られているという全体の構造。表面板と横板の接合部には大小のペオネス(三角形型の木製のブロック)を交互にきれいに設置してあります。これらの配置的特徴はホセ・ルイス・ロマニリョス著「Making a Spanish Guitar」の中ではPlan1として掲載されているものと同じもので、トーレス=ハウザー的スタイルをロマニリョスが再構築したものとしてスタンダード化している設計の一つとなっています。レゾナンスはF~F#の間に設定。現在の佐久間氏による同モデルではこのPlanは採用されておらず、トーレス的な扇状力木配置をセレクトしています。

ロマニリョスがこの設計においてトーレス/ハウザースタイルから弁証法的に自身の音響を創出し、あえて強引に言えばギター製作史におけるポストモダン的な試みをしたともいえますが、佐久間氏が同設計によって着地させた響きは私的ともいえるほどに氏のキャラクターとなっているところがとても面白い。ここでは厳粛さと親密さが一緒になったようなロマニリョスの音から離れ、全体が奥ゆかしく柔和で、しかし表情は凛とした、日本的ともいえるようなたたずまいの中に着地しています。氏のギターの共通した発音特徴と言える、木の柔らかな反発感とともに凛とした音像が木質のものに包まれて発されるふわりとした感触は本作でも顕著で、表情も華やか過ぎずに抑えたものになっています。

かなり弾き込まれており、全体に弾き傷、スクラッチ、打痕が多くあります。またセラック塗装のムラなどが特に横裏板に見られます。ネック裏からヘッド裏に至るエリアも細かなキズが多くありますがこれらは特に深いものや楽器本体の保持に影響を与えるほどではなく、現状で継続使用には問題ありません。また表面板は薄い加工のためかサウンドホールと駒板の間でやや凹みが見られ、その他の箇所もわずかな歪みが生じていますが、こちらも現状で継続使用に影響はないレベルです。割れ等の大きな修理履歴はございません。ネックは真っ直ぐを維持しており、フレットは全体に摩耗あり(特に1~7フレット)ますが演奏性には影響ありません。弦高値は2.6/3.5mm(1弦/6弦 12フレット)でサドル余剰は1.0~1.5mmあります。糸巻はスローン製を装着しこちらも機能的に良好です。重量は1.49㎏。

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