ギターショップアウラ ギターカタログサイト
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久保 津奈夫 Tsunao Kubo
〔商品情報〕
楽器名 | 久保 津奈夫 Tsunao Kubo |
カテゴリ | 国産クラシック 新作 |
品番/モデル | 60号 トーレスモデルNo.68 |
弦 長 | 630mm |
国 | 日本 Japan |
製作年 | 2020年 |
表 板 | 松単板 Spruce |
裏 板 | ローズウッド単板 Indian Rosewood |
程 度※ | |
定 価 | 660,000 円 |
販売価格(税込) | 627,000 円 |
付属品 | ケース別売 |
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高校時代よりギターの演奏に親しみ、20歳の時ギター製作家を志し、池袋の工房にて野上三郎氏に師事。その後1979年に独立、アントニオ・マリンの弟子のアルベルト・ネジメ氏より製作上の貴重なアドバイスを得えて、郷里長野にて製作を開始しました。以後も理想の楽器を求め、世界中の名器を研究し続けています。その積年の研鑽は、スパニッシュギターの伝統をその土台としながら、製作家独自の世界観を感じさせる、滋味豊かな音色と、それをそのまま姿にしたような繊細で渋い外観を備えたギターとして結実。現在年間製作本数は3本前後という寡作家。
〔楽器情報〕
トーレスモデル 630mmスケール仕様、しかしながら響きは実に力強く、そして温かみのある渋めな音色で繊細な表情も備えており、コンサートギターとしても十全にその力を発揮できる1本です。トーレスモデルとなっていますが、実際には製作家独自の意匠が施されたものとなっており、特に口輪とヘッドのデザインとその細工は精緻を極めると同時に彼の卓越した審美センスが表れ、外観全体の落ち着いた品格に寄与しています。製作家独自の調合によるセラック塗装もまた実に美しい質感を備え、まるで上質なアンティーク家具さえも思わせるようなほのかな飴色。氏は自身のラインナップをトーレスモデルで統一していますが、その仕様はデザインだけでなく、内部構造の力木配置でも1本ごとに変えており、時には製作家独自に工夫を加えるなどし、それぞれが実は個性の異なる仕上がりとなっているところも魅力でしょう。本作は7本の左右対称の扇状力木で、センターの1本を除いて高音側低音側のそれぞれ3本がサウンドホール下のハーモニックバーを貫通しサウンドホールの両側に貼られたプレート板に到達するように延伸しており、逆側のボディボトム部はハの字型のクロージングバーを配置し7本を受け止める形。またブリッジ下の位置にはプレートが施され、全体に音は柔らかみを増しています。ネックは普通の厚みのフラットなD-シェイプタイプ。レゾナンスはG#の少し下に設定されています。糸巻きはスローン製を装着しています。