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禰寝 碧海 Marin Nejime
New Arrival
〔商品情報〕
楽器名 | 禰寝 碧海 Marin Nejime |
カテゴリ | 国産クラシック 中古 |
品番/モデル | D.フレドリッシュモデル |
弦 長 | 650mm |
国 | 日本 Japan |
製作年 | 2022年 |
表 板 | 松単板 Spruce |
裏 板 | ローズウッド単板 Indian Rosewood |
程 度※ | 7 |
定 価 | 時価 |
販売価格(税込) | お問い合わせ下さい。 |
付属品 | ハードケース黒 |
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指 板:エボニー
塗 装:セラックニス
糸 巻:ロジャース
弦 高:1弦 2.6mm/6弦 3.4mm
〔製作家情報〕
禰寝碧海(ネジメ マリン)1986年生まれ。アルベルト・ネジメ・オーノの名称でギター製作を行っている禰寝孝次郎氏の息子。父、孝次郎氏の影響下のもと幼少より音楽と工作に興味を持ち、2009年自由学園を卒業後本格的にギター製作の道を進むことを決意します。何度かの訪西の後、2012年9月には長期間グラナダに滞在し、父の師匠でもある名工アントニオ・マリン・モンテロに師事。スペインの伝統工法に立脚した製作法で、そこに瑞々しく個性的な音響的特性を盛り込んだ彼の楽器は、実に新鮮な感覚にあふれたものとなっており、1本として同じものがありません。また造作と塗装の精度の高さと美しい仕上がりも父と師匠とに劣らぬ素晴らしいもので、外観のこの上ない凛とした気品に結実しています。
海外でも高い評価を得ており、2017年にはグラナダの国際ギターフェスティバルの製作コンクールで入賞。現在は年に5~6本前後のペースで製作。左記のグラナダ製作コンクール入賞モデルの他、2種のアウラオリジナルモデル、そしてダニエル・フレドリッシュモデルなどがあり、それぞれが個性的な特徴を備え、ギターファンからの評価も益々の高まりを見せています。2020年にはフランスの出版社Camino Verde刊 Orfeo Magazine No.15で彼のインタビューと楽器が紹介されました。
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オルフェオ取材同行記 栗山大輔、清水優一、禰寝碧海編はこちら
〔楽器情報〕
禰寝碧海製作のダニエル・フレドリッシュ カスタムモデル 2022年製Usedが入荷致しました。細部までオリジナルに徹した入魂の1本です。レリーフをあしらった有名なヘッドデザイン、ロゼッタはオリジナルに忠実に準拠。表面板はフレドリッシュ自身の音響哲学と重要な連関を持つ杉材を使用、あの複雑な表面板力木構造を完璧に再現しています。そのそれぞれの細部の精緻、全体の気品ある仕上がりは完成度が高く、碧海氏の職人としての高い矜持を感じさせます。
内部構造はサウンドホール上下に一本ずつのハーモニックバー、ホール両側(高音側と低音側)に一本ずつの短い力木、左右対称7本の扇状力木に2本のV字型に配されたクロージングバー、ブリッジ位置には駒板の幅と同じ長さにバーが設置され7本の扇状力木のうち一番両外側の2本を除く5本がバーを貫通しています。サウンドホール両脇の短い力木は通常なら(例えばトーレスなら)近接する横板のカーブに沿うようにして配置されるところ、ここでは扇状力木の延長線をなぞるように設置されており、またブーシェの影響によるものであろう駒板位置に設置されたバーは短く、V字クロージングバーの位置は駒板のすぐ下と高めのところで設置されるなど、これ等扇状力木とバーの配置関係は極めて独創的。整然とシンメトリな配置の中に緻密な計算が活かされた、濃密なフレドリッシュ的構造が再現されています。
杉でありながら中低音に寄り過ぎない音響バランスで、むしろ杉材としての特性は全体の音像にかすかな丸みとコントロールされた奥行きを生むのに寄与しています。その音は極限まで refine されたような艶を湛え、発音から減衰まで高密度を保ち、どの瞬間も充実した感触。
表面板サウンドホール付近などに若干弾きキズがありますが割れ等の修理履歴は無く、ネックやフレットなど演奏性に関わる部分での問題もありません。弦高は1弦2.5mm/6弦3.3mm(12フレット上にて)で低めに設定されておりとても弾き易い印象。糸巻はロジャース36mmピッチ仕様を装着。