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尾野 薫 Kaoru Ono
〔商品情報〕
楽器名 | 尾野 薫 Kaoru Ono |
カテゴリ | 国産クラシック 新作 |
品番/モデル | 80号 ブーシェモデル No.321 |
弦 長 | 650mm |
国 | 日本 Japan |
製作年 | 2020年 |
表 板 | スプルース単板 Spruce |
裏 板 | ローズウッド単板 Indianrosewood |
程 度※ | 10 |
定 価 | 880,000 円 |
販売価格(税込) | 836,000 円 |
付属品 | ケース別売 |
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中学生の頃からギターを弾き始め、大学の木材工芸科在学中その知識を活かして趣味でギター製作を開始。1980年頃よりアントニオ・マリンの弟子のアルベルト・ネジメに師事し、スペインの伝統的な工法を学び、本格的に製作を始めました。その後も伝統的な製作技法にこだわり、2001年にはスペインに渡り、ロマニリョスの製作講習会にも参加するほか、アルカンヘル・フェルナンデスにも製作上の貴重なアドヴァイスと激励を受け、現在もスペイン伝統工法を科学的に考察し理論的に解析研究し製作を続けています。年間製作本数は多い時で10本程度と少なく、透明な音と伸びバランス、音の分離等秀逸で弾けば弾くほど手放せなくなるギターです。
〔特徴〕
形式としてだけのレプリカではなく、オリジナルであるロベール・ブーシェ(1898~1986)の音響美学とじかに対峙し、尾野氏自身のセンスで絶妙な現代性をまとわせた見事なブーシェモデル、待望の新作です。個人的な親交のあった故稲垣稔氏の所有するブーシェをモデルとし、この稀代の名器の良き弾き手であったギタリストとの会話により深めていった理解が、このモデルの完成度の高さに大きく寄与していることは間違いないでしょう。まろやかで重厚な響きに誰もがブーシェ的な特徴を感じながらも(尾野氏自身はこれをパイプオルガン的な響きと言っていますが)、あくまでも各音は凛と引き締まり、オリジナルでももしかしたら聴くことのできないほどの透徹した、ある種の厳しさをまとっているところに、尾野氏ならではの個性が表れていると言えます。
内部構造は左右対称の5本の扇状力木に駒下の位置に配されたトランスバースバーというブーシェの特徴的な配置。レゾナンスもオリジナルと同じAの少し上に設定されています。糸巻きはスローン製を装着。
エチュードOp.35 No.22(F・ソル)