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尾野 薫 Kaoru Ono
New Arrival
〔商品情報〕
楽器名 | 尾野 薫 Kaoru Ono |
カテゴリ | 国産クラシック 新作 |
品番/モデル | 80号 ハウザー1世No.319 |
弦 長 | 645mm |
国 | 日本 Japan |
製作年 | 2021年 |
表 板 | スプルース単板 spruce |
裏 板 | ローズウッド単板 Indian Rosewood |
程 度※ | 10 |
定 価 | 880,000 円 |
販売価格(税込) | 836,000 円 |
付属品 | ケース別売 |
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1953年生まれ中学生の頃からギターを弾き始め、大学の木材工芸科在学中その知識を活かして趣味でギター製作を開始。1980年にグラナダの巨匠アントニオ・マリンの弟子であるアルベルト・ネジメ・オーノ(禰寝孝次郎)氏にスペインの伝統的な工法を学び、本格的なギター製作の道を進むことになります。その後も伝統的な製作技法にこだわり、2001年にはスペインで名工ホセ・ルイス・ロマニリョスが主宰する製作講習会にも参加。またアントニオ・マリンからも製作技術についての指導を受け、来日したアルカンヘル・フェルナンデスにも製作上の貴重なアドヴァイスと激励を受けています。尾野氏の特徴は何といってもその独自の科学的な考察に基づいた極めて理論的なスペイン伝統工法の解析と自身の楽器製作における実践であり、楽器個体それぞれの最良の鳴りを追求した結果のその透徹した見事な音響バランス、そして雑味の無い透明な美しい響きにあります。そして音響だけでなく細部にまで行き渡った精緻な造作と繊細な塗装による外観の気品はやはり比類なく、トータルクオリティにおいて現在国内最高峰と言える完成度をもった楽器を製作しています。年間製作本数は約10本程。2020年にはフランスの出版社Camino Verde刊 Orfeo Magazine No.15で彼のインタビューと楽器が紹介されました。
〔楽器情報〕
製作家が常に追求している音響の精確性、あるべき発音、ギターとしての表現力の高さ、そしてそれらを達成するための必然的な結果としての緻密で美しい造作。氏の秀逸なライナップのなかでこれらを最も円満に体現するもとしてまずは筆頭に挙げられるハウザー1世モデル、2021年新作の入荷です。
ハウザー独特のストイックにコントロールされた音の指向性と粘りを持った硬質な響き、透徹とした繊細極まりない音色は今回の新作でも十全に聴くことができます。モダンギター的な音量の増幅よりも、音響の洗練を極めることで最弱音でも非常な遠達性を備え、結果それが指先の微細なタッチの変化にも対応しうる自在な表現力をも達成しています。それゆえに奏者にはしかるべき高度なタッチの精錬が要求されるギターですが、フィットした時の音楽的充実度はやはり他では得られないものでしょう。
内部構造はサウンドホール上側に2本、下側に1本のハーモニックバー、7本の左右対称の扇状力木にそれをボトム部で受け止める2本のクロージングバー、ブリッジの真下位置にはパッチ板が貼られており、まさしくハウザー1世セゴビアモデルの基本構造となっています。レゾナンスはGの少し上に設定。ネックはやや丸みのある厚めのDシェイプ。糸巻はスローン製を装着しています。