ギターショップアウラ ギターカタログサイト
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尾野 薫 Kaoru Ono
〔商品情報〕
楽器名 | 尾野 薫 Kaoru Ono |
カテゴリ | 国産クラシック 新作 |
品番/モデル | 80号 ハウザー1世モデル No.316 |
弦 長 | 645mm |
国 | 日本 Japan |
製作年 | 2020年 |
表 板 | スプルース単板 Spruce |
裏 板 | ローズウッド単板 Indian rosewood |
程 度※ | 10 |
定 価 | 880,000 円 |
販売価格(税込) | 836,000 円 |
付属品 | ケース別売 |
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1953年生まれ。中学生の頃からギターを弾き始め、大学の木材工芸科在学中その知識を活かして趣味でギターを製作。 その類まれな工作技術と音響に対するセンスは注目を集めており、愛好家達の要望に応えて27歳の時にプロ製作家としての本格的な活動を開始。 同時期にアルベルト・ネジメ(禰寝孝次郎)に師事し、彼からスペインギターの伝統的な工法を学ぶ。 その後渡西しアルベルト・ネジメの師であるグラナダの巨匠アントニオ・マリン・モンテロに製作技法についての指導を受け、 2001年には再びスペインに渡りホセ・ルイス・ロマニリョスの製作マスターコースも受講している。 さらにはマドリッドの名工アルカンヘル・フェルナンデスが来日の折にも製作上の貴重なアドバイスと激励を受ける等、 現代の名工達の製作哲学に直に接し学びながら、スペイン伝統工法を科学的に考察し理論的に解析研究してゆく独自の方法でギターを製作。 日本でのスペイン伝統工法の受容の歴史において、アルベルト・ネジメと並ぶ重要な製作家の一人として精力的な活動を展開している。 その楽器はあくまで伝統的な造りを基本としながら、十分な遠達性、バランス、倍音の統制において比類なく、極めて透徹した美しい響きを備えた、 現在国内のギター製作における最高の成果を成し遂げたものと言える。
〔楽器情報〕
製作家が常に追求している音響の精確性、あるべき発音、ギターとしての表現力の高さ、そしてそれらを達成するための必然的な結果としての緻密で美しい造作。
氏の秀逸なライナップのなかでこれらを最も円満に体現するもとしてまずは筆頭に挙げられるハウザー1世モデル、独特の粘りを持った硬質な響き、透徹としてしかし繊細極まりない音色は今回の新作でも十全に聴くことができます。モダンギター的な音量の増幅よりも、音響の透徹を極めることにより最弱音でも非常な遠達性を備え、結果それが指先の微細なタッチの変化にも対応しうる自在な表現力をも達成しています。
ゆえに奏者にはしかるべき高度なタッチの精錬が要求されるギターですが、ハマった時の音楽的充実度はやはり他では得られないものでしょう。
重厚な低音と引き締まった高音、バランス良く和音の分離に良く遠達性に優れた、巨匠セゴビアが演奏したハウザーの響きを体現した楽器です。
セゴビアの1937年ハウザー1世のコピーモデル、弦長645mm
糸巻:スローン(アメリカ製)
エチュードOP.6 No.8(F・ソル)