[製作家情報] 1968年アルゼンチン、ブエノスアイレス生まれ。非凡なギタリストとしても知られる彼は、 まず Conservatorio Nacional Carlos Lopez Buchardo’でクラシックギターの演奏と併せて和声法や作曲を学び、‘Escuela de Música Popular de Avellaneda’ (EMPA)ではジャズ、タンゴ、ラテンアメリカの民俗音楽を学びます。その後1993年にGustavo Jorge Lanzon, Guillermo Destaillats とともに「トリオ・パンタンゴ」を結成し、自身はギターとベースを担当。同トリオで1993年にデビューしアルバムもコンスタントに発表している。このバンドでの演奏活動と並行する形で1996年よりブエノス・アイレスの製作家Rodolfo Cucculelli にクラシックギター製作を学ぶようになります。ここから彼はトーレス、ハウザー、シンプリシオなどの名工達のギターに強く惹かれるようになりますが、更に探求を続ける彼はカリフォルニアのギター製作家Alan Carruth にアコースティックギターの製作を師事。アコースティック楽器の音響についての独自の研究を深めてゆきます。彼のギターはこうした科学的とも言える見識と、プロフェッショナルな演奏家としての実用性と表現力の追及の結果生まれた独自の個性を持ったものとなっており、国際的な評価を獲得しています。2001年よりスペインのマジョルカに移住、現在も同地で製作を続けています。
指 板:エボニー
塗 装:セラックニス
糸 巻:アレッシー
弦 高:1弦 3.0mm/6弦 4.0mm
[製作家情報]
1968年アルゼンチン、ブエノスアイレス生まれ。非凡なギタリストとしても知られる彼は、 まず Conservatorio Nacional Carlos Lopez Buchardo’でクラシックギターの演奏と併せて和声法や作曲を学び、‘Escuela de Música Popular de Avellaneda’ (EMPA)ではジャズ、タンゴ、ラテンアメリカの民俗音楽を学びます。その後1993年にGustavo Jorge Lanzon, Guillermo Destaillats とともに「トリオ・パンタンゴ」を結成し、自身はギターとベースを担当。同トリオで1993年にデビューしアルバムもコンスタントに発表している。このバンドでの演奏活動と並行する形で1996年よりブエノス・アイレスの製作家Rodolfo Cucculelli にクラシックギター製作を学ぶようになります。ここから彼はトーレス、ハウザー、シンプリシオなどの名工達のギターに強く惹かれるようになりますが、更に探求を続ける彼はカリフォルニアのギター製作家Alan Carruth にアコースティックギターの製作を師事。アコースティック楽器の音響についての独自の研究を深めてゆきます。彼のギターはこうした科学的とも言える見識と、プロフェッショナルな演奏家としての実用性と表現力の追及の結果生まれた独自の個性を持ったものとなっており、国際的な評価を獲得しています。2001年よりスペインのマジョルカに移住、現在も同地で製作を続けています。
[楽器情報]
フェルナンド・ルービン・サグリア製作のクラシックモデル 2004年製 No.56 中古の入荷です。スペインの伝統的な造りをしっかりと踏襲しながら細かな部分に独自の工夫を凝らしており、全体の完成度も不足のない仕上がり。マッシブな密度と強さを兼ね備えた単音が素晴らしく、やや乾いた明るい音で、和音での分離も秀逸です。
内部構造はサウンドホール上に2本、下側に1本のハーモニックバー、高音側と低音側のそれぞれに一本ずつ横板のカーブと平行するように短い力木が上記のバーとバーの間に設置されています。ボディ下部は左右対称7本の太めのがっしりした扇状力木、それらの先端をボトム部で受け止めるクロージングバー、駒板の位置には薄いプレート板が貼られています。これはトーレス=ハウザー的な構造を踏襲したものと言えますが、それぞれの力木の形状や高さ、またサウンドホール周りに補強で当てられるプレート板の形状と範囲の設定などは独特な工夫が見られます。レゾナンスはGの少し上の設定。
割れ等の大きな修理履歴はなく、20年近くが経過したセラックニス仕上げの楽器としては傷も少なめで全体に良好な状態です。ネック、フレット、糸巻き等の演奏性に関わる部分での問題もございません。ネックはフラットに加工されたDシェイプでコンパクトな感触。20フレット仕様。糸巻きはイタリアの名ブランド アレッシー製を装着しています。