弦はどれを選んだらよいか           
 
 このページは弦を変えるときの参考にご覧下さい。なお楽器によっては、まったく別の印象となる場合があるほか、製品のばらつきによる差もありますので、あらかじめご了承ください。
   1.ナイロン弦の製造法    11.ジョン・ピアーズ
   2.プロアルテ    12.カイザー
   3.オーガスチン    13.プリマドンナ
   4.サバレス    14.アクイーラ
   5.ハナバッハ    15.コンセルティステ
   6.ラ・ベラ    16.コンデ・エルマノス
   7.ルシェール    17.フグラール
   8.GSP    18.ダイヤモンド
   9.セシリア    19.ラミレス
   10.アランフェス    20.ロイヤルクラシックス
 

<ナイロン弦の製造法>
 高音弦は、やわらかい状態のナイロンを成型器から押し出して製造されるため、冷える過程で変形が避けられません。このため、高い真円度をもち、直径が均一である弦を製造することはほとんど不可能に近く、実際には長い材料からギター弦として使える部分を切り出し、選別したものが販売されています。選別が甘ければ、音程が悪かったり、キズがついた状態で販売されてしまいます。残念ながら、現状ではこれを不良品としてメーカーが交換する仕組みはありません。メーカーによっては、高音弦を研磨して真円度を高めたり、太さを均一に近づけたりしていますが、実際には研磨弦の方が精度が良いというわけでもありません。また、包装された状態で精度を確認する方法はなく、定価が高い弦は精度がよいとか、値引率が大きい弦は精度が悪いというような相関もないと考えてよいでしょう。
 低音弦は細いナイロンの束に金属線を巻きつけて製造されます。この場合の精度はメーカーの技術力にかかっており、近年はコンピュータ制御による高精度生産を可能にしているメーカーもあります。真鍮線を巻いたもの(ゴールド)は、太くて重量感がありますが、しなやかさに欠ける面があります。

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<プロアルテ>

比較的音程が良く、あまり相性に左右されない傾向がある。エレキ、フォーク関係でもよく知られているダダリオというメーカーが製造している。

相性が良い場合 相性が悪い場合

ノーマル
J45/EJ45

 

音程が良く、広くすすめられる標準品。張りが弱めなので、古い楽器にも比較的負担が軽い。迷うならこれが無難。 木質系の暖かい音色になる。音の抜けがよい。 どことなく特徴のない音色。線が細い。面白みに欠ける。低音弦に癖がある。重みがない。

ハード
J46/EJ46

 

性格はノーマルに近い。精度も良く、これを標準品とみなす人もいる。 ノーマルより色彩感がある。音がしっかりしている。 鳴らない。鳴らしにくい。高音の抜けが悪い。低音弦に癖がある。

 LP コンポジット
 EJ45LP

 

高音はノーマルの3本に新素材の3弦が含まれる。低音弦は研磨してあるため、左手のノイズが小さい。まるでメッキにムラがあるように見える。 低音がしなやかで、よく伸びる。ノーマルの低音のイメージとは異なり、落ち着いた色彩感がある。 とくになし。高音はノーマルと同じ欠点が出る。

EXP45

最大の特徴は低音弦にあり、表面が通常の銀メッキではなく、銀メッキした巻き線の上に特殊なコーティングが施してある。従来のEXP45Cに比べ、通常のノーマルテンションのセットに近い。メーカーでは通常の3〜4倍の耐久性があるとしている。音質的はプロアルテらしい控えめな鳴り方で、楽器を選ばない。 低音は落ち着いているがよく鳴り、伸びやかさもある。基本的にはノーマルに近いイメージで、優等生的。 低音に輝きが足りない。音質に特徴がなく、面白みに欠ける。
EXP45C
EXP45に移行
   

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<オーガスチン>
セゴヴィアが使用していた弦で、ナイロン弦の元祖。かつてはもっとも多く使用されていた。比較的個性が強い。その分、面白みもある。高音弦の音程にややばらつきがある。 相性が良い場合 相性が悪い場合

リーガル

オーガスチンの中では比較的音程がよい。張りは強い方。他のオーガスチン弦に比べてビニール的なひびき。かなり強い個性をもつ。個性が強い分、楽器を選ぶ。 音にのびがでる。艶がある。独特の色気がある。瑞々しい。 音色に変化がつかない。鈍い。鳴らしにくい。鳴り方が重い。

リーガル/ブルー

高音にリーガル、低音に青ラベルを組み合わせたセットで、ハードテンションと記載されている。低音は長期使用に耐えるコーティングとなっている。 非常にバランスがよく、どれかの弦やポジションが突出したりしない。いかにもハードテンションらしい堂々とした強靱な響きとなる。 しっかりしている分、鳴らしにくい面もある。

インペリアル
(ゴールド)

高音弦はセゴヴィアがよく使用していた。低音弦はゴールド(真鍮?)だが、セゴヴィアは青ラベルの低音弦を合わせていた。張りは強め。高音の音程はかなり良い。 高音に艶があり、明るい。透明感がある。低音に力がある。 高音がキンキンする。音が硬い。鳴らしにくい。低音がのびない。

黒ラベル

最も古い歴史をもち、ナイロン弦の元祖、原点と言える。ユーザによっては特別な思いがあるかもしれない。しかし、音程はあまり良くない。独特のやわらかい音色をもつ。 音にのびがある。やわらかい。瑞々しい。 輝きに欠け、鈍い。腰がない。

赤ラベル

楽器を選ばない。音程はあまり良くない。張りはやや強めだが受ける感じはそれほどでもない。 全体のバランスがとれている。 良く鳴る。力強い。暖かみがある。 やや繊細感に欠ける。

青ラベル

楽器を選ばない。張りは強めで強靭。 バランスがよい。 低音が力強く、輝かしい。全体に量感がある。 繊細感に欠ける。多少粗い印象がある。

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<サバレス>
フランスのメーカーで、昔から歯切れの良い低音弦に人気がある。コラムとアリアンスの高音弦は同一のもので新素材を使用。 相性が良い場合 相性が悪い場合

コラム

しなやかで繊細な低音弦。楽器を選ばない。巻線がやや弱い。 別のギターのように魅力的な、表情のある低音に生まれ変わる。 重量感に欠ける。

アリアンス

他のメーカーと素材がかなり異なり、細い。響きが悪い量産ギター等に張ると性能が上がる。手工品とはかなり相性がある。一時3弦のみこの弦を使用することが流行った(2弦かと思うほど細い)。フラメンコ等激しい音楽に使用していると、細かくささくれ立って来るので使用しづらい。 よく鳴る。明るい。べたつかない。芯がある。 色彩感がない。ひどくメタリックな、神経質な音になる。

赤ラベル

以前は非常に人気があった。低音弦の輝きは特筆すべきものだったが、現在では多少量感が不足ぎみかもしれない。現在でもフラメンコの愛好家に根強い人気がある。バテが早いのが欠点。 低音弦に力と輝きがある。明るく、華やか。高音は暖かみがあるが強靱。 低音がギンギンしてうるさい。軽い。高音がざらつく。音色に変化がつかない。

ニュー・
クリスタル

サバレスと言えば、高音弦は研磨弦のイメージがあるが、これは珍しく透明でつやのあるクリスタル弦である。他のサバレスの高音とはかなり響きが異なり、オーガスチンのインペリアルとリーガルの中間くらいにあたる。低音はサバレスらしい繊細さと強靭さを合わせ持っており、よく鳴る。

高音はやや硬質だが、明るく、色彩感がある。やわらかい音の楽器に張ると引き締まる。低音は6弦がしっかりた太目の音をもつ一方、4弦は繊細な響きをもっている。全体のバランスも良い。

高音が鳴らしにくい。張りが強く感じられ、スラーが鳴りにくい。音が硬い。左手のノイズが大き目。


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<ハナバッハ>
ドイツ製。テンションの色分けは強い順に赤、青、黒、緑、黄となっている。スーパーハイの赤は弦が太すぎてあまり使用されていない。 相性が良い場合 相性が悪い場合

黒ラベル

楽器を選ばない。標準品。 全体に落ち着いた響きだが、芯の太さもある。 低音が鈍く、ぼやけている。高音に個性がない。

緑ラベル
(ロー・テンション)

楽器を選ばない。張りも中庸。 音色に輝きと芯の太さがある。 低音が鈍く、ぼやけている。高音に個性がない。

黄ラベル
(スーパー・ローテンション)

おそらくもっとも張りが弱いセット。非常に高く評価する人もいる。 良く鳴る。弱音でも明瞭に鳴る。 腰の強さがない。しばらく弾いていると、もの足りなくなる。

青ラベル
(ハイ・テンション)

黒ラベルより色彩感があり、張りはいくらか強めだが、標準品と言える。おおむねハナバッハ弦は、同レベルのプロアルテ弦と比較してクリアに鳴る傾向がある。プロアルテはハードテンションでも、落ち着いたソフトな鳴り方となる場合が多い。

クリアで明るく鳴る。多少硬めだが音にしなやかさもある。色彩感に乏しい楽器に使うと、思わぬ表情が出てくる。

硬く、表情に乏しい。音に伸びがない。低音はかがやきに欠ける。

シルバー200

シルバーコーティング。 低音弦は片側が丁寧に末端処理されている。張りは中程度。 重厚な低音と落ち着いた音色の高音。いかにもハナバッハらしい音質で、ややくすんでいるが、太く、柔らかな響き。音の細い楽器に張ると、意外なパワーが出る場合がある。 全体に重く、繊細感がない。モノクロ的な音質。

ピュアゴールド

ゴールドコーティング。音色はゴールド系の鈍い音だが、本当の金メッキだけあって長持ちする。低音弦のみ。 重厚 鈍重な音

ゴールディン

低音はゴールドコーティングと思われる。ラ・ベラやオーガスチンのゴールド弦の重厚さ、鈍重さはなく、しなやかで落ち着いている。耐久性も期待できると思われる。高音はサバレスのアリアンスを思わせる細いカーボンファイバー。 明るい高音で、よく鳴る。高低のバランスもよい。 高音が痩せている。ひとつひとつの音は悪くないが、まとまりに欠ける。

チタニール  ミディアムハイテンション

低音は新開発の長寿命タイプ。高音は外見的にはロイヤルクラシックスのチタニウムと見分けがつかず、同じ素材の可能性がある。張りはラベルどおりで、標準よりも多少ハード寄り。 高音は幾分硬質だが芯のあるしっかりした鳴り方。繊細さも兼ね備えている。低音も同様の傾向で、安定感がある。バランスもよい。

響きが細く、潤いに乏しい。甘さがない。楽器によっては金属的に響く。

フラメンコ・ブラックナイロン

 

高音弦にブラックナイロン素材を採用。従来品のモデルから更に切れの良さが強調され、よりモデルノ・フラメンコに対応した弦になっている。
テンションは従来モデルに比べるとやや弱め。チューニングの安定感は良い。高音弦と低音弦が3本ずつ袋に入っており、それぞれの弦に表記がないため張替時には注意が必要。
切れが良く澄んだ音で繊細なプレイに向いている。細やかなアルペジオやピカードにも対応してくれる。どちらかと言えばソロで演奏するタイプの弦。 音がやや細くなり、低音域に物足りなさを感じる。
踊り伴奏時のラスゲアードには音量にも不満が残る。

フラメンコ

高音弦が黄色で、クラシックより鳴りを押さえて切れを良くした感じ。

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<ラ・ベラ>
オーガスチンと並ぶ老舗メーカー 。どちらかと言えば地味な音づくりだが、音楽的に鳴らそうとするセンスが感じられる。長く新製品がなかったが、最近は意欲的で、新しいシリーズの発売が相次いでいる。 相性が良い場合 相性が悪い場合

427 エリート

 

従来の白に相当する。これこそラ・ベラの音と言える。長く信頼を得てきた理由が確認できる優れたセット。

 

高音は多少細めで、抜けがよく、暖かみのある音。クリア弦ではあるが透明ではなく、やや濁っている。基本的には繊細なタイプだが、低音は強靱さも兼ね備えている。バランスに優れており、楽器を選ばない。

高音の音質が細く、潤いに欠ける。

プロフェッショナル 10PH

ハイテンション

現代の強靱なギターの性能を生かすことを念頭に設計されている。低音弦は新しく開発された合金に銀メッキされている。高音弦はラ・ベラにしては珍しく透明でツヤのあるクリスタル弦となっている。これまでのラ・ベラの高音のイメージとはやや異なる。

 

ハイテンション ではあるが、しなやかで、やわらかく繊細な響きをもっている。パワーと繊細感、色彩感、バランスを併せ持っており、優れたセット。張ってからの安定も早い。

低音弦はよく鳴るが、高音弦にコシがない。高音と低音の質が多少異なる。

アルジェント エクストラファインシルバー

ミディアムハード

高級新シリーズのひとつ。低音弦の銀メッキ層が通常より厚くなっている。ラ・ベラらしいバランスの良さにしなやかさと耐久性が備わっている。ミディアムハードとなっているが、ノーマルテンションと考えてよい。高音はクリスタル弦。ハードに比べれば軽めの傾向だが、まとまりがよく、こちらの方が高く評価される場合もあるだろう。

バランスが良く、ギターを選ばない。控えめだが楽器の良さを引き出す能力を備えている。高音はしなやかで落ち着いた色気がある。繊細で音色の変化にも鋭敏。低音は音がよく伸び、輝きすぎず、心地よい。

低音に重量感がない。高音にキレがない。

アルジェント ピュア・シルバー  ハード

 

高級新シリーズのひとつで、低音弦は通常の銀メッキ銅線ではなく、純銀線が巻いてある。このため非常に高価ではあるが、いかにもラ・ベラらしいバランスの良さに強靱さと耐久性が備わっている。高音はクリスタル弦と研磨弦が3本ずつ同封されている。クリスタル弦はラ・ベラにしては音にツヤがある。一方、研磨弦は正反対のキャラクターで、サバレスの研磨弦を思わせる鳴り方。多少ザラつくくらいに粗いが、やはりバランスはよい。
低音弦はフレットに当たっても変形しにくく、音質的にもかなり耐久性があるので、通常より長期間の使用が可能。銀メッキではないため、当然ながら使っていてもはがれず、銀が酸化して多少黒ずんでくる程度である。

いろいろな意味でバランスが良く、ギターを選ばない。良い意味での中庸。控えめなのに楽器の良さを引き出すパワーがある。ハードといってもあまり太い印象はなく、よく鳴る。1弦は多少太めだが、しっとりしたツヤと瑞々しさが感じられる。

ハードテンションとしては低音が軽く、とくに4弦が細め。クリスタル弦では高音にキレがなく、ぼやける。研磨弦はフィンガーノイズが気になるかもしれない。

スィートワン

 

練習用として気軽に交換することを意識し、コストをおさえた製品となっている。 ハイエンド弦が開発される一方で、こうした低価格の弦が増えることに期待したい。
見た目にはやや太めに感じられるが、柔らかい材料を使用しているのか、全体に伸びやすく、安定までにやや時間がかかる。高音はクリア弦であるが、透明ではなく、多少濁っていて、見た目にはハナバッハのような印象。

左手の感触がソフトで、低音弦のノイズが少なく、音ののびもよい。 しかしひ弱ではなく、音量がある。高音のやわらかい響きは他のコンサート用に劣らない魅力がある。バランスよくまとまっており、廉価版とは言っても不足はない。

音に張り、ツヤがない。 面白みに欠ける。6弦、4弦に量感がない。

2001

楽器を選ばない。精度もよい。過不足なくまとまっている。標準品。フラメンコ用はライト、ミディアム。 クラシック用はライト、ミディアム、ミディアムハード、エクストラハードがある。 木質系の暖かいひびき。弦を意識させない。 量感に乏しい。面白みに欠ける。

フラメンコの高音弦として、根強い人気。硬め。    

ゴールド

フラメンコの高音弦として、根強い人気。 深みのある太い音。 こもる。

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<ルシェール>
フラメンコ弦として人気がある。 相性が良い場合 相性が悪い場合

ミディアム(赤) ・ハード(青)

 

 

  しなやかで歯切れがよい。 サバレスのような特徴がなく平板。

コンサートシルバー ・ハード SET50

ハードテンションと表示されているが、通常のノーマルと同程度の太さと張り。ハードテンションのもつ豪快な鳴り方を期待すると肩すかしを喰うかもしれない。低音弦が酸化しないように真空パックとなっている。

全体にバランス良くまとまっており、自然な鳴り方。高音に多少クセがあるが、そこが持ち味でもある。低音は控えめだが、明瞭で、きちんと鳴る。どちらかといえば、べたつかない乾いた響き。

音が細く、平板。色彩感がない。
ハードテンションらしい豪快さがない。4弦は明瞭・軽快だが、6弦は重く、ややバランスに問題がある。

コンサートゴールド SET40

低音はゴールドとされているが、変色?がみられることから、金メッキではないと考えられる。一見するとプロアルテEXP45Cの銅色を思わせる。高音はクリスタル弦。

低音から高音まで良く鳴る。低音はゴールドというイメージではなく、繊細。音質は自然でしなやか。高音は細めの印象だが、ひ弱ではない。多少クセはあるが、欠点というよりは特徴というべきだろう。

音が細く、平板。特徴がない。色彩感に欠ける。


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<GSP>
  相性が良い場合 相性が悪い場合
赤ラベル クリアな弦で、あえて言えばオーガスチン・リーガルを少し細くした印象。 柔らかいしなやかな音。 やや鈍い。
青ラベル クリアな弦で、あえて言えばオーガスチン・リーガルに近い。 柔らかいしなやかな音。 鳴らしにくい。


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<セシリア>
以前は多品種であったが、現在は4種類のみとなった(ハードS青、ハード黒、ロー赤、ローS緑)大きな特徴はないが、安定感があるので根強い人気がある。最も張りの弱いセットがローで、ローS、ハード、ハードSの順に張りが強くなる。順番が混乱しやすいので購入時は注意を要する。 相性が良い場合 相性が悪い場合

ロー

 

プロアルテに並ぶ標準的な弦。あまり楽器を選ばない。バランス、精度ともよい。安定するのに多少時間がかかる。

高音はやわらかく、弱音が繊細に鳴る。ローテンションだが太さや透明感もあり、ひ弱な印象はない。低音もしっかりしている。

低音にややクセがある。音にツヤがない。

ローS

クリア弦の高音は、張ったばかりはこもっているが、時間と共に明快な鳴り方となる。国際的なレベルで通用する国産弦。 やわらかめだが、明晰さもある。どちらかと言えば控えめな鳴りかただが、太さや透明感もあり、奥が深い。 やや鈍い。音がこもりがち。

ハード

 

強靭さが感じられるセット。安定するのに多少時間がかかる。どちらかと言えば、音質を楽しむというよりは、会場演奏向き。

音が前に張り出し、明快な鳴り方で、力強い。全体のバランスもとれている。3日ほど経つと、高音が落ち着いてやわらかさが出てくる。

低音にややクセがある。強靭な反面、粗さがあり、繊細さに欠ける。
ハードS

強靭さが感じられるセット。ロットのせいか、6弦の音質が4、5弦と多少異なる。高音弦は安定するのに多少時間がかかる。

低音は豪快でパワーがあり、鳴らす快感がある。高音は、強靭だがやわらかさもある。全体のバランスもとれている。とくに2、3弦のバランスが良い。

6弦の音がぼけている。繊細さに欠ける。鳴らしにくい。

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<アランフェス>
 
クラシック、コンサートの2種類で定価は同一。コンサートの方が弦が太く、重い音がする。昔からのファンも多い。

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<ジョン・ピアーズ>
  相性が良い場合 相性が悪い場合

#1100

高音は研磨弦。表示されているゲージを見るとプロアルテと同等だが、音は明るく、サバレスを思わせるような歯切れのよさがある。低音弦もしっかりしていて、プロアルテでは面白く無いという場合によい選択肢のひとつ。価格も手ごろ。

明るく、歯切れがよい。色彩感がある。低音に腰がある。全体に音質が揃っており、バランスがよい。響きに張りがあり、堂々とした鳴り方。

高音の響きが硬く、音に伸びがない。ビブラートがかかりにくい。

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<カイザー>
  相性が良い場合 相性が悪い場合

ノーマル

高音は透明なクリスタル弦。しなやかで、一見すると細く見えるが、張ってみると意外にしっかりた響きをもっている。低音弦では、4、5弦はしっかりしているが、6弦が多少ひっこむ。

品の良い繊細さがありながら、細くなりすぎない。低音の伸びがよい。 鳴り方が細い。響きに厚みがない。6弦がぼける。

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<プリマドンナ>
  相性が良い場合 相性が悪い場合

高音は研磨弦で、張りは弱め。低音弦の耐久性で人気がある。フラメンコ用とされているが、クラシック用としても面白い。なお、ロットによって高音の研磨の状態に違いがある。 軽く鳴る。柔らかめで明るい音質。音の伸びと色彩感が楽しい。低音とのバランスもよい。 鳴り方が細く、重量感に欠ける。歯切れが悪い。研磨が粗いため高音にノイズが入る(ロットによる?)

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<アクイーラ>

最近、多くのメーカーが個性よりもどちらかと言えば均質な傾向となっている中で、アクイーラは特別な存在感をもっている。他の弦とは大きく性格が異なるため、製品のコンセプトを理解して購入する必要がある。

相性が良い場合 相性が悪い場合

アラバストロ

ノーマル

 

1弦から3弦はナイルガットの研磨弦(乳濁色)。
 張ったばかりの高音弦はアンブラ同様に伸びるので、違和感を覚えるかもしれない。はじめは巻き上げても音程が変わらないので、つまみを間違えたかと思うほどだ。説明書にも音程が落ち着くまで弦の中央部を引っ張りながら巻き上げるように指示がある。低音弦はそれほど伸びず、一度安定するとあまり変化しない。
ナイルガットによるセットだがアンブラに比べて通常のナイロン弦に近い。

低音のバランスが非常によく、しなやかで力もあり、大変魅力的。2弦、3弦もやわらかく豊かに鳴り、低音弦とのバランスもよい。1弦はやや細めの鳴り方で、2弦とやや質感が異なる。

高音弦は研磨面が多少粗く、左右ともフィンガーノイズが出やすい。1弦が金属的に響くことがある。

 

アンブラ

900

 

20世紀中頃までのギター弦は、高音にはガットを、低音にはシルクの芯をもつ巻弦を使用していた。その高音は独特の輝きをもち、低音は人の声のように響いたという。このセットは、そうしたリョベートやタルレガの時代の響きを念頭に開発されている。高音はナイルガット(合成品・白色不透明)、低音はナイルガットの芯に銀メッキ銅線を巻いてある。
 張ったばかりの高音弦は異様に伸びるので、違和感を覚えるかもしれない。はじめは巻き上げても音程が変わらないので、つまみを間違えたかと思うほどだ。説明書にも音程が落ち着くまで弦の中央を引っ張りながら巻き上げるように指示がある。低音弦はそれほど伸びず、一度安定するとあまり変化しない。現代のコンサート用ギター弦とはかなり性格が異なり、個性の強いセットと言える。

全体に素朴な響きで、味わいがある。高音には密度があり、明るく豊かな鳴り方だが、同時に音の輪郭が明瞭。
低音は多少つまり気味に感じられるかもしれないが、立ち上がりや伸びなど、シルク弦の響きを意識して作られているのがよくわかる。

高音弦は研磨面が多少粗く、左右ともフィンガーノイズが出やすい。
低音に伸びがない。

 

アルケミア・ハード

ガット(羊腸)弦の音を意識して製作されている。本当に音が似ているかは別として、現代のパワーと輝きをもつ弦の対極にあると言えるだろう。高音弦は白いナイルガット(ナイロンガットの意味? 合成品)を使用しており、他のナイロン弦の音質とは大きく異なる。高価なこともあって評価は分かれるだろう。低音はくすんでいる。全体の印象として、現代のギターに張っても古楽器のような色彩となる。非常に個性的な弦。これを使うと、一般的なナイロン弦が、ある意味では人工的でロマンティックな色彩に富んでいることを思い知らされる。

高音は細めの鳴り方で、優雅な響き。低音は輝きに乏しいが、その分落ち着いた音色で、暖かみがあり、しなやかな感触。和音のバランスもよい。

鳴り方が細く、重量感や輝きに欠ける。金属的または神経質な響きとなる。高音弦の和音のバランスが悪い。

ペルラ・ノーマル

通常の高音弦(クリスタル)。細めで軽く鳴る。低音はくすんでいて、どこか懐かしい響きであり、3本の音色がよく揃っている。多少高価ではあるが、ギターの音色を楽しみたいユーザは試してみる価値があるだろう。

高音は音色が明るく、独特の色彩感がある。細めではあるが、パワーが入っても輝きが変わらない。低音は輝きに乏しいが、その分落ち着いた音色で、暖かみがあり、しなやかな感触。楽器によっては人間の声に近い響きとなる。

鳴り方が細く、重量感や輝きに欠ける。神経質な響きとなる。和音のバランスが悪い。
 


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<コンセルティステ>
  相性が良い場合 相性が悪い場合

MS-645
ミディアム・シルバー

以前はエミリオ・プホールの写真がラベルだった老舗メーカー。 高音はクリスタル弦。張る前の感触では硬質に思えるが、張ってみるとしなやかで、やわらかい音質。低音も高音の性格に似ており、しなやかだが、重厚さもある。張りは弱め。
多少高価だが、優れたセット。

高音はやわらかく、たっぷりとした鳴り方で、よく歌う。3弦に色彩感がある。1弦は明瞭さにも欠けていない。低音は控えめな鳴り方のようでいて、充分パワーもある。6弦は重厚。全体のバランスもよい。

高音の歯切れが悪い。明晰さに欠ける。クセのある鳴り方で、耳障りな場合もある。低音に輝きがない。

 


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<コンデ・エルマノス>
  相性が良い場合 相性が悪い場合

720
ノーマル・テンション

スペインのフラメンコギター工房として有名なコンデ・エルマノスが発売を開始したフラメンコ弦。米国製で、コンピュータ制御により製造されている。製品番号は730、735がそれぞれミディアム、ハードとなっていることから、720はロー・テンションと位置づけられているようだ。他のクラシック用とはかなり異なる乾いた音質をもっている。好みにもよるが、これはこれで個性が楽しいセット。

高音は、色彩感や豊かさに欠けるが、歯切れがよく、暗めの乾いた音質。飾らない鳴り方には、それなりの良さがある。低音は、輝きは無いものの、ばねのきいた太さがある。

表情に欠ける。1弦と2、3弦の音質に差がある。低音は鈍重で、輝きがない。全体に沈んだ響き。

735
ハード・テンション

ノーマルテンションと同じ傾向だが、全体に太目のしっかりした音であり、高音はノーマル・テンションより透明感がある。張りはハードテンションというほどきつくない。高音はクリスタル弦。低音はしっかり作られていて強靭。

太く、硬めの乾いた音質。色彩感や輝きはあまりないが、この方がフラメンコ用として好ましいとする見方もあるだろう。

表情に欠ける。1弦の音質が硬い。4弦のハイポジションの音にクセがある。


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<フグラール>
フグラール・スペシャル 相性が良い場合 相性が悪い場合

ノーマル・テンション(黒ラベル)

スペイン製。派手さや輝きはないが、落ち着いており、嫌味が無い。独特の色彩感がある。高音の研磨がやや粗い点で評価が分かれるだろう。

やわらかめの明るい高音。ツヤはないが、なかなか味わいのある響きで、バランスもよい。低音も同様の傾向。

左指が高音弦を移動するときノイズが出る。低音は輝きがなく、音が伸びない。


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<ダイヤモンド>
  相性が良い場合 相性が悪い場合

ノーマル・テンション(青ラベル)

ニュートラルなプロアルテなどに比べ、多少個性があるタイプだが、総合的にはおとなし目の鳴り方。張りは弱めで好感が持てる。材質のせいか、高音の安定が早い。

高音は明るいクリアな音作り。バランスも良好。低音はくすんでいるが、しなやか。

1弦が鼻にかかった鳴り方になることがある。低音に輝きや伸びがない。


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<ホセ・ラミレス>
コンデ・エルマノスに続き、ラミレス工房からコンサートギター弦が発売された。ラベルに往年のラミレスのラベルデザインを使用しているのがなつかしい。中の包装が雑なので多少不安があったが、弦そのものは良質である。コンピュータ制御により製作されている。 相性が良い場合 相性が悪い場合

ミディアム・テンション(赤ラベル)

高音はクリスタル弦。低音弦は、伸びやすく、張ったばかりは異様なほど音程が下がる。しかし、安定するのにとくに時間がかかるというわけではない。今回試用した製品で見る限り、精度も良い。ラミレスがラミレスらしい音質で鳴る。あまり楽器を選ばない。

高音弦はやわらかく、オーガスチンの黒を思わせる。低音弦はややくすんでいるが、しなやか。張った直後は全体にややまとまりに欠けるが、安定するとともにバランスがとれてくる。

音に腰がない。全体にぼやけた印象。6弦の音質が4、5弦と異なり、力がない。

ハード・テンション(青ラベル)

高音はクリスタル弦。ミディアムに比べ、全体にしっかりしているが、張りがきつい感じはない。

高音弦はやわらか目だが華やかさがあり、なかなか魅力的な音質。楽器によってはミディアムよりふっくらとした音で響く。しかし、腰がないわけではなく、強靭さも備えている。低音弦はミディアムより音に張りがあり、全体のバランスがとれている。オーガスチンに代わる選択肢とするユーザもいることだろう。

音がこもる。音色の変化に乏しい。低音に輝きが足りない。

 


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<ロイヤルクラシックス>


相性が良い場合 相性が悪い場合

チタニウム

 

ナイロン弦とカーボン弦の長所を兼ね備えた特性を持つニュータイプ(高音弦のみ)。クリスタル弦で、添加物のためか薄紫と黒の中間くらいの色がついている。比較的安定が早い。バランスも良好。

強靭で、明快な鳴り方だが、繊細さやしなやかさにも欠けていない。音が前に出るタイプ。オーガスチンのインペリアルとリーガルの中間くらいの感触がある。

張りが強めに感じられ、鳴りにくい。パワフルだが、その分、弾くパワーも必要。繊細感が足りない。

リサイタル(青)

 

ミディアムテンション。全体にバランスの良い、しっかりしたつくりになっているが、豪快に鳴るタイプではない。サバレス風の低音弦と、オーガスチン風の高音弦である。

低音に輝きがある。高音は、やわらかさと明快さが同居していて、楽器により表情が変わる。色彩感があって、楽しめる。

高音に鋭さがなく、鈍い印象。6弦の音質が4・5弦とやや異なる。

プロフェッショナル(黄土色)

 

 

ハードテンション。バランスが良く、強靭、豪快。張りは強すぎず、なかなか魅力的なセット。

全体に強靭だが、高音には「リサイタル」に共通するやわらかさと色彩感がある。むしろこちらの方がコクがある点では勝っている。低音は輝きがあり、一級品。うるさくならず、高音とうまくバランスがとれている。

張りが強く、鳴らしにくい。

フトゥーラ

(グレー)

 

ハイテンションと表示されているが、メーカーによれば、プロフェッショナルよりわずかに細い。

ほぼプロフェッショナルと同じ印象。高音のやわらかさが幾分後退し、明快さが感じられる。

ほぼプロフェッショナルと同じ。

ロマンティカ

 

 

細めの弦を使用しており、とくに3弦はサバレスのアリアンスを思わせる。2弦とほとんど差がない。

高音は、基本的には軽く良く鳴るが、落ち着いた響きや重さもある。低音弦も細めだが、軽くなりすぎず、しっかりしていて全体にバランスがとれている。

楽器によっては多少粗さが出ることもある。やや乾いた響きとなる。

セラニート

セラニートが好むハイテンション弦。
やや太めで十分な音量が得られる。全体的なバランスも良くしっかりとしたつくりになっている。
透明感は抑え気味で芯のある太めの音。白よりは両用ギタータイプの弦と思われる。
キレはあまり無いので伴奏よりもソロ向き。

太めの弦でしっかりとした音質。単音で弾いた場合も十分な音量が得られる。
低音弦も力強い鳴りで生音でも遠くまで鳴ってくれる安心感がある。
両用タイプのギターでその魅力はより発揮されると思われる。

太めの弦のため弾いた時に重さを感じる。また透明感やキレはあまり無い。
テンションもきつめなので踊り伴奏には向いていないと思われる。


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